「女に知恵はいらない」と言い放ったモラハラDV祖父。一千万円のお布施で悪行が許されるとでも...?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦です。祖父の葬式のときにびっくりした話です。

「女に知恵はいらない」と言い放ったモラハラDV祖父。一千万円のお布施で悪行が許されるとでも...? 2.jpg

私の母は4人兄弟の3人目(女、女、女、男、次女は夭逝)で、今67歳になります。

祖父(母の父)は、2021年4月末に93歳で急逝しました。

祖母は6年前に85歳で病死しています。

祖父の葬式は、コロナ渦ということもあり母たち姉妹と長男の家族で行われたそうです。

母は持病の心臓疾患と慢性的な痛みで、半分寝たきり状態のため、告別式のみ父と一緒に参列しました(途中で母は体調を悪くして火葬後帰宅したそうです)。

この話は通夜と告別式に参加した伯母から聞いた話になりますが、最初に聞いたときに思ったのは「祖父は地獄の沙汰も金次第とでも思ったのか?」でした。

祖父は億近い財産(祖母が亡くなった6年前、祖母の資産だけで数千万あったそうです)のうち、寺へのお布施に一千万以上、自分の戒名に一千万弱を使っていました。

そして祖父のお葬式後、財産管理を任せていた司法書士の方から長男に渡されたメモを見たとき、叔母たちは愕然としたそうです。

そこにはいろいろな寺、神社にお布施を数百万以上、市町村に数百万と財産のほとんどを自分の名前で寄付をするようにと残していました。

また、七回忌までのスケジュールと、寺への支払いについて事細かに記載があったそうです。

財産の総額はわかりませんが、これでほとんどなくなったと思われます。

ちなみに祖父は役職なしの元国家公務員、祖母も30年以上工場で働いていました。

老人ホーム入所前までは公営住宅に入っていたのに、どうしてそんなに財産があるのか? 

その理由はとにかく祖父がケチだったからです。

祖父は、長男以外への支援は一切しませんでした。

母がボロボロになって離婚したとき、祖父は母名義の通帳をすべて取り上げました。

そして、母と私と祖父母の4人で同居する資金にして、生活費は母の給料からすべて出させ、祖父は1円足りとも出しませんでした。

祖父はいつも母に「娘を捨てるのは簡単だ。元夫に返却するだけだから」と言っていました。

「娘(私のこと)を人質に取られていたから、何も言えなかった」

母は、そのときのことをそんな風に話していました。

祖父の寄付を知ったきっかけは、お葬式に来てもらった住職からです。

「1000万円以上お布施をいただき(葬儀のお礼、戒名代は別)非常に驚いてしまいました。

故人の方と連名で寄付させていただきたいのですが、よろしいでしょうか」

そう言われて、祖父が自分の葬式とその後のために、全財産を使い果たしたことを知ったのです。

葬儀をお願いした寺は特に檀家でもありません。

寺のホームページを見たところ「安価な葬儀を提案します」とあったので、途方もない金額に住職は驚いたと思われます。

祖母や母、伯母に対して、祖父は殴る蹴るといった暴力を日常的に働いていました。

男尊女卑思考が酷く、長男にのみ勉強を許し、母や伯母が勉強をしようとするとホウキの柄で叩いたそうです。

保育園の頃から家事をさせられていた母と叔母は毎日が地獄だったと言っていました。

私も家庭の事情で6~12歳まで同居していましたが、祖父から優しい言葉をかけられた記憶はありません。

「女に知恵をつけさせるとろくなことがない。お前は中学を卒業したら、進学せずお見合いさせて嫁がせる」

そんなことばかり言われ、ずっと不快でたまりませんでした。

祖父が自分の財産をどう使おうと自由ですが、極楽へ行く料金はいくらだと思っていたのでしょうか。

伯母や母の受けた思いを考えると、たとえ1兆円でも極楽へ行かせたくないです。

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