<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:結婚19年目の主婦。家族は夫、子ども2人。夫の実家で義父母と半同居生活をしています。
夫(47歳)には、双子の兄(47歳)がいます。
義兄は、見栄っ張りでブランド大好き人間の夫とは対照的で、お洒落や流行にまったく興味はなく、同じような服を常に着まわし、趣味はオンラインゲームという冴えない中年男性。
若い頃から、義父(72歳)が営む中華レストランでコックをしているため、女性との出会いもなく、いまだに独身です。
そんな義兄を義父と義母(69歳)は心配していますが、本人は親の心配を知ってか知らずか、気ままな独身生活に満足しているようでした。
ところが昨年、義父が店を義兄に託し、自分は一線から退くと家族の前で宣言すると、義兄の心境に変化が生じたようです。
いつも昼休みに携帯でゲームをしている義兄が、その日は真剣な顔をして携帯を見ていたので、気になって声をかけました。
「義兄さんは、今何のゲームにハマってるの?」
義兄は少し慌てて周囲に誰もいないことを確かめた後、小声で言いました。
「誰にも言わないでよ! 実はさ、俺も店を継ぐことになって、結婚して家族を持ちたいなと思うようになってね。マッチングアプリに登録して出会いを探し始めたんだ」
意外な告白に驚いたと同時に、心から応援したいと思いました。
「義兄さん、きっと良い女性と巡り会えるわよ! みんなには言わないから安心して」
私がそう言うと、義兄もうれしそうでした。
「ありがとう! 俺さ、女性経験乏しいから、〇〇ちゃん(私のこと)にいろいろアドバイスしてもらうかも。その時はよろしく!」
やる気満々な義兄に思わずほっこりしました。
その後、何人かの人とやり取りをしていたようですが、なかなか交際に発展はしない様子。
ですがしばらくすると、突然、結婚したい彼女ができたから家族に紹介すると言い出したのです。
家族全員、義兄に彼女ができたことを喜び、彼女が来るのをとても楽しみにしていました。
特に義父母は「やっと安心できる」と心から喜んでいたのですが、現れた義兄の彼女を一目見て唖然としていました。
義兄が連れて来た彼女は、私の娘かと思うほど若く年齢は24歳。
体にフィットするミニのワンピースを着て、派手なネイルをしています。
そして、いかにも「ブランド物大好き」といった服装や持ち物、笑顔も見せず、会話も続かず...義兄と並ぶと親子に見え、カップルにはどうしても見えません。
2人の様子を見ていても、義兄が彼女にぞっこんなのは伝わってくるのですが、彼女からは義兄に対しての愛情が感じられません。
義父母も同じように感じたようで、彼女が帰った後、義兄が騙されているのではないかと心配になったようです。
そして彼女を送り家に戻った義兄に、よせばいいのに「あの娘は嫁として、この家に来るのは難しい」と言い大喧嘩してしまいました。
この先、どうなるのか...義兄の婚活は前途多難です。
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