娘夫婦の土地購入で起こった境界トラブル。本当の理由が「うちの土地を買ってほしかった」だなんて...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:65
プロフィール:主婦です。土地は思い入れもあるものですので売り買いは本当に難しいですね。

娘夫婦の土地購入で起こった境界トラブル。本当の理由が「うちの土地を買ってほしかった」だなんて... 21.jpg

65歳主婦です。

35歳の娘が同じ市内に住んでいます。

その娘夫婦が家を建てるときに境界トラブルが起こった、というお話です。

4年ほど前、娘夫婦が家を建てることになり、市内で土地を探し始めました。

娘夫婦は不動産屋にも相談したようですが、知り合いや私たち親にも土地を探すのを手伝ってほしいと頼んできました。

まだまだ古い人間関係が残っているので、例えば「町内の〇〇さんが土地を相続したけれど、継ぐ人もいないから売りたがっている」など、ご近所の口コミの力が侮れないのです。

私たち夫婦も、町内の知り合いの信頼できそうな人に「娘が家を建てたいらしくて、土地を探している」と話すようにしていました。

しばらくすると、夫(66歳)の知人Aさんが畑を手放したがっているとの話が舞い込んできました。

年で畑仕事がつらくなり、子どもたちも遠方に住んでいるのでそろそろ土地を手放そうかと考えているそうなのです。

通勤にも暮らすにも良い立地だったので、娘夫婦も乗り気。

Aさんも「顔も知らない人よりも、知っている人に買ってもらう方が安心だよ」といってくださったので、不動産屋さんを間に挟み交渉が始まりました。

しかし、Aさんの畑の隣には、少し離れた場所に住むBさんの畑があるのですが、そこでトラブル発生しました。

「昔、転作したときに、そちらが境界を越えてきた。本当はここまでB家の土地だ」

Bさんがそんなことを訴えてきたのです。

Aさんの畑が転作をしたのは何十年も前なので証拠もなく、交渉は暗礁に乗り上げてしまいました。

不動産屋さんが交渉を続けたのですがBさんはかたくなに譲らず、最後には「訴訟も考えている」と言い出しました。

Aさんが揉めるのを嫌ったため、残念ながら売却の話はご破算となりました。

「土地は、思い入れがついてまわるので、境界トラブルは良く起きます。トラブルにならないように、何かの折りには境界杭を入れたほうがいいですよ」

間に入ってくれた不動産屋さんが、そう話していました。

その後、娘夫婦は少し離れた地区に売り出された分譲地を購入し、無事に家を建てることができました。

少し高かったけれど、分譲地はトラブルもなくてよかったわ~と話していました。

でも、この話には続きがあるのです。

「Bさんは『本当はうちの土地を買ってほしかった』と言い回っている」

なんて話を人づてに聞いたのです。

「エーッ! 本音はそれだったの? それならそうと言って欲しかった!」

まったく、回りくどい!

Aさんにも申し訳なくなり、夫婦そろってげんなりしてしまいました。

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