私が話し相手になれなかったから?「強い口調の占い師」に心酔する繊細な友人に複雑な思いが...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みずき
性別:女
年齢:45
プロフィール:ざっくばらんな性格の主婦。占いは自分の都合の良いことしか信じないタイプです。

私が話し相手になれなかったから?「強い口調の占い師」に心酔する繊細な友人に複雑な思いが... 12.jpg

昔からの友人と久しぶりにお茶をしているときのことです。

「すごくよく当たる占いさんに出会えた!」と目をキラキラして私に話してくれる友人。

「思いついたら即行動!」で竹を割ったような性格と言われる私に対し、友人は慎重に物事をじっくり考えるタイプ。

優しさと繊細さを持ち合わせていて「お互いの性格を足して2で割ったらちょうどいいよね」とよく笑ったものです。

繊細なゆえに、ちょっとしたことでも深く悩んでしまうことが以前からあり、気になってはいました。

彼女は、家族のことでモヤモヤを抱えていて、知人の紹介で占いをしてもらったとのこと。

「あなたのこの部分が悪い!」「この家庭はここを変えないとだめになる!」とはっきり指摘され、アドバイス通りにしたところ家族の仲が良い方向に進んでいったのだそうです。

「良い方向に導いてもらえて今は毎日楽しい! 充実している」と晴れやかに話してくれました。

いつも何か悩みを抱えると些細なことでも私に相談をしてくれていた友人。

私が子どもの受験のことで忙しかったので、彼女とゆっくり話すのは久しぶりでした。

もしかしたら話し相手がいなかったから、料金を払ってまで占いをしてもらったのかなと思い、申し訳ない気持ちになりました。

しかし、彼女がすっきりとした気持ちで、家族と接していられるのならそれも良し! と思っていたところ「あなたもぜひ一度占ってもらってみて」と猛プッシュされたので、半信半疑で占ってもらうことになりました。

これと言って深い悩みはなかったのですが、子どもとの接し方や、将来のことなど、よくありがちなことを占ってもらうことにしました。

「半信半疑」な気持ちが、占い師さんに伝わってしまったのでしょうか。

名前や、生年月日をチェックした後、キリっと私を睨むような、鋭い眼差しにびっくり。

「あなたは、子どもへの愛情が足りない」

「自分のことしか考えていない」

「こんなんで、よく今まで家族を続けてこれたわね」

など、私のことを全否定するような強い言葉が並び、もっと優しい心、人を信じる心を持ちなさいと諭されてしまいました。

そして最後には「私の言うことを信じなさい!」と決めゼリフ。

これは...占いというよりもパワハラに近いのではと感じた私。

こんなの信じたくない! これが運命なら、自分の力で変えてやる! と思った私は天邪鬼でしょうか。

この経験をして心配になったのは、何かとこの占い師を頼っている友人のこと。

慎重な彼女は、占い師の強くはっきりとした口調で、背中を押してもらっているのかもしれません。

しかし、このままでは、自分の意見を持たず、なんでも占い師頼みになってしまいそう......。

少しの時間でも、大切な友人の話を聞く時間を持つべきだったと後悔しています。

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