こっそり捨てようとしても戻されてしまう・・・。「賞味期限切れ」の食品を溜め込む母

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:こまいぬ
性別:女
年齢:51
プロフィール:30歳の娘と75歳の母と暮らしています。母が何でももったいないと溜め込んでしまう性格で困っています。

こっそり捨てようとしても戻されてしまう・・・。「賞味期限切れ」の食品を溜め込む母 10.jpg

私が子どもの頃から、母は何でも大事に取っておく性格でした。特に食べ物は問題で、食事のときにテーブルに並んだものを手をつけたところ「何だか味が変」となって母に確認すると、実は賞味期限が切れていると知らされることがよくありました。私が結婚し親元を離れてからは忘れていたのですが、離婚し母子家庭になった私達と、父が亡くなり一人になった母とが同居を始めると、再びその問題が浮上してきたのです。

引っ越してすぐ、お互いに荷物を減らしてスッキリ暮らそうと話し合い、私は持って来た荷物を広げる際、洋服やタオルなどで使う予定がないものを思い切って捨てました。母も亡くなった父が着ていた洋服や下着、自分が着なくなった洋服や使わなくなった食器を捨てました。

でも、食事を作るためにキッチンに入ると、食器棚や食品を保管してあるボックスなどに、使った形跡のない乾物類や缶詰、レトルト食品がいっぱい詰め込まれていたのです。昔の嫌な記憶が甦った私は、母が留守のときに一つ一つ出して賞味期限をチェックしてみました。残念ながらほとんどが期限を過ぎていて、しかもとても見過ごすことができないレベル。数日とかではなく数カ月、酷いものは1年以上賞味期限が過ぎていたのです。

やっぱり...と思ってそのことを母に話すと、母は「お父さんが亡くなってからあまり料理を作らなくなったから。でも多少(賞味期限が)過ぎてたってどうってことないから、使っていいよ」と涼しい顔。わたしは内心、冗談じゃないと思いましたが、なにも問題はないという母の様子をみて言い返すことができませんでした。

でも、やはり数カ月、1年単位で賞味期限が過ぎているものは、もし使用されたら怖いと思ったので、こっそりゴミに出して処分することにしました。母が気づいて文句を言われるかと思いましたが、母も記憶にないものだったようで、何も言われることなく、スッキリと処分することができました。

ですが、期限が「少しだけ過ぎていた」ものについては、覚えていたものもあったようです。一度かなり古いものと一緒に、少しだけ期限を過ぎたパスタを処分したら母に気づかれ、「もったいない。信じられない!」と怒られました。

それからは私がゴミを捨てるときに母も警戒するようになり、私がこっそり処分しようとしたものを、ゴミ袋を開けてまた棚に戻してある...ということが、これまで3回ほどありました。新しく買って来たのかと思って見てみると、賞味期限が切れていたので気づいたのです。

何度話をしても納得してくれない母。そこで私も少し譲って「今すぐ調理して食べるものなら捨てなくてもいいけど、使う予定さえないまま残しておくものは処分しよう」と半ば無理矢理に約束を取り付けました。

でも、やはり押し付けの約束など守ってくれるはずはなく、「すぐに使うと思うから」、「今度煮物に入れるから」などと言い訳をして、一度捨てようとしたものを棚に戻してしまいます。

警戒されているのでなかなか処分することができず、かなり古いものをある日突然思い出したように出してきて料理に使っていることもあります。いつかお腹を壊したりしないかと戦々恐々としています。

関連記事:お庭は素敵なのに、家の中はゴミ屋敷寸前! お義母さん、その労力を片づけに回しては?

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP