こんにちは。姑(お義母さん)と姑妹(おばさん)を在宅介護したバニラファッジです。
今回は、介護家族にとっても覚悟が必要な「高齢者の運転免許証の返納」のお話です。
前回のエピソード:同じ話ばかりでプチストレス!わが家の繰り言対策
職業婦人だったおばさんは、その年代ではめずらしく若い頃から運転免許証を持っていました。
ひざに痛みをかかえていましたが、お義母さんを助手席に乗せて2人で買い物や病院にでかけていました。
その後、おばさんは左膝に人工関節を入れる手術を受けました。
退院した後は手術前より痛みもとれて、当然のように運転を再開しました。
車さえあれば自由にどこにでも行ける。それはおばさんの一番の楽しみでもありました。
しかしその4年後、今度は右膝に人工関節を入れる手術をし、障害者手帳も交付されました。
世間では高齢者の自動車事故が注目され始め、さすがに家族も車の運転をやめるように言い始めました。
当時おばさんは78歳で、まさに危険な年頃でした。
しかし...
おばさんは「こんな田舎で車がなければ何もできない」と主張し、
お義母さんは「嫁に連れて行ってもらえばいい」と主張し、
ダンナは「事故が起きてからでは遅い!」と主張しました。
嫁(私)は自分の仕事が増えるのを恐れて、黙ってことの成り行きを見守っていました。
しかし、そんな願いとはうらはらにおばさんはリウマチも悪化し、手指の痛みもでてきました。
日によって体調の乱高下もあり、私が姑の送迎の運転を代行する日も出てきました。
しかし内心、姑の送迎で自分の時間が奪われるのが嫌でした。
できるものなら、ずっと自分で運転していてほしいとさえ思っていました。
そんなある日...
事故が起きてからでは遅い!!
それまでは私の中でたくさんの迷いがありました。
おばさんの気持ちを切り替えるのも難しかったのですが
私の強い意思がおばさんの気持ちも動かしました。
「私がやります、私が外出を手伝います。もう免許証は返納してください」
そう宣言することで、私も介護生活を覚悟しました。
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