単身赴任の夫に伝わらないワンオペ育児の辛さ。いっそ熟年離婚して自由になりたい!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:すずらん
性別:女
年齢:44
プロフィール:昨年夏から始まったワンオペ育児、夫婦の会話が減り、大事な時に大事な話ができず。子育てが孤育てになる日々。

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昨年夏に主人が転勤してからワンオペ育児が始まりました。なぜ、共働きでかつ子どもが小さい家庭に日本の企業は転勤を言い渡すのでしょうか? 女性だけが両立を強いられる世の中の構図に違和感を感じる中、目の前にある小さな命に責任を持ち、守らないと!と必死な日々でした。
そんな中、息子がロタウイルスにかかり、嘔吐、下痢、けいれんと3日間にわたり、寝ずの看病が続きました。自分が寝落ちし熟睡したら、息子の異変に気づかないかもしれないと、眠気覚ましの栄養ドリンクを飲みまくりました。仕事も4日休むことになり、職場にも迷惑をかけてしまいました。こんな時に主人がいれば1日くらい交代し、仕事の調整、睡眠は確保できたのに......と悔しく思いながら。
いつになくぐったりした息子は、1日中嘔吐。のどが詰まって窒息でもするのではないかと病院に何度か駆け込みました。このときの様子を逐一主人にLINEで伝えても返事は遅く、発症初日は息子を心配しつつも「今日は、地方から業務の応援に来てくれたメンバーと今から飲みに行ってきます!」。この状況でよくそれが言えるなと思いました。どうせ単身赴任で離れているのだからなにも言わず黙って行けばいいのに......。空気が読めないというかバカなのかとうんざりです。応援がほしい、人手がほしいのはこっちだ! と怒鳴りたいと思いました。
そしてその後、息子は軽い脱水症状をおこし高熱、そして初めてのけいれん発作を起こし、私はパニックで救急車を呼びました。このときは必死すぎて、ことが落ち着いてから夫に報告したのですが、大変な思いがいまいち伝わっていないのです。「そうだったの大変だったね」程度の反応に納得いかない私がいました。

結婚した時に「病める時も健やかなるときも、夫を慈しみ......」なんて神様に誓いましたが、これを経験してからは誓いを守れる自信がなくなりました。むしろ、年老いて旦那が倒れても世話をする気になれません。子育てを卒業したら、一人で自由に生きたいと思ってしまいます。何故、子育てが終わった夫婦が熟年離婚するのか、理解できました。いくらメールや誕生日、結婚記念日などに花と「いつもありがとう」なんてメッセージをもらっても、今の私には花に水をあげる時間すらありません。そんなメッセージは響かないのです。それより、子育てを一緒にして欲しいのです。

育児と家事と仕事の両立を強いられるうえに、主人は冗談でか、ちょっと本気でか「あと5万くらい稼いでくれたらなー」と平気で言ってきます。腹の中が煮えくりかえりつつも受け流していますが、こういう心ない言葉が夫婦の距離を広げているのです。たまに帰ってきて子どもと遊べばイクメンだと思っているような夫。私の気持ちの変化にも気づいていないようです。

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