こんにちは、oyumiです!
前回は変わり者のうちの母について書きました。
前回の記事:変わり者の母が恥ずかしくて嫌いだった。一度離れた今だから思うこと/oyumi
今回は私と母の関係について綴っていこうと思います。
現在は母との関係はとても良好、だと感じています。
食材の買い出しはほとんど一緒。休みの日は外食したり、犬を連れてドッグランのあるSAに行ったり、ごくたまにですがちょっとしたお出かけなんかも。
田舎では独身の若い男女があまり見られないので、いつも母と一緒に出かけると"引きこもりの娘を無理やり外に連れ出して来た親子"ふうに見えてしまうのが悲しいところであります。(田舎は20代半ばの若い独身を単体でほぼ見かけなく、大多数は子連れかカップルなので親子で出歩くと目立つんですよね!)
一方、家の中ではたいへんドライです。
母も働いている身なのでそこまでしっかり料理はできませんから、おかずが物足りない時は私が自分で作ります。休日でも朝・昼は各自自分で作って自由に食べますし、洗濯物は基本母がやりますがお風呂洗いは私がします。掃除機も気が向いたときにどちらかがかけます。
「あれして・これして/あれしなさい・これしなさい」が基本的に無いので、楽ではあります。
そんな私と母ですが、数年前までは今とは正反対の関係でした。
母が私を、というわけではなく...私が母を邪険にしていました。実家そのものが嫌いでしたし、(悪い意味で)変わり者の母の変わり者の娘でいたくなかったというのが当時の本音です。
ですから実家を離れて一人暮らししてからは、私から母に連絡をすることは一切なく、電話が来ても特に折り返さず、メールの返事も一言返事をするだけ。
実家と母との関係を断つことが当時の私にとっての自立で、とにかくその"自立"とやらを目標に私は夜勤でホテルのフロントマンとして働いていました。
もともとそこまで体力もメンタルも強くなかった私は、慣れない夜勤と過労により心を病むように。それからは色々と大変な思いをしましたし迷惑もかけました。
友人からの連絡を受けて、母が安否確認のために駆けつけてくれたことも。その後、病状が悪いためすぐに実家へ戻ることに...。その際には荷物を引き取りに母が車でわざわざ来てくれました。
その後も私の実家嫌いと病状の酷さが合わさって、思い出すのも嫌になってしまうくらい、その後の暮らしはあまり良いものではありませんでした。
結局私は2回ほどまた東京で暮らしては病がひどく実家に帰るというのを繰り返し、心も体も休まらない日々を送ります。
仕事と収入、そして暮らしが安定してから、私の病状もだいぶ良くなりました。
母の誕生日をきちんと祝うようになりましたし、年末や連休の時には実家に帰るようにもなりました。時折母が東京に来た際に私の部屋に泊まっていくこともありましたね。ちょっと前まではあり得なかったことです。
この頃から母との関係が良くなっていった気がします。
私の病気で散々母を振り回してきたわけですが、その中で「お母さんは母親としてお母さんをやっている」という認識が生まれました。
例えば夫の前では妻として生きているし、職場の人の前では正社員として働いている主婦として生きているし、子供(私)の前では母親として生きています。
与えられた役割を責任持って果たすことの、当たり前そうで実は当たり前ではないこと。
特にこの「親をやる」というのは、実はとても難しくて大変なことなんだと、最近は強く思います。(私が子を産んでいてもおかしくない年齢になったから、というのが大きいでしょう。)
途中で放棄したり投げ出してしまう親もいるのが現実ですから、それをしなかった親への感謝は尽きることがありません。
私自身病でつらい思いをしましたが、母もそんな私で大変な苦労を経験させられました。
けれどもそのおかげで、私は母親が母親をやることの大変さとありがたさを思い知り、同時に母も「娘が自分が若い頃みたいにバリバリ働ける強い子ではないのだ」ということを思い知ったのでした。
つらくて過酷な約4年間でしたが、決して無駄ではありませんでした。
経済的な面ではまだまだ自立は程遠いですが、「とにかく無理はするな」と忠告されているので、今自分ができる範囲の中で頑張っております。
母がいなくてもなんとか生きていけるようになることが、最大の親孝行になると思って今は生きています。
親孝行も人それぞれだと思いますので...。
次の記事はこちら:離婚済みなのに同居している父と母。二人の関係から学んだこと
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平成生まれの24歳。2014年よりwebで漫画・イラストのほかコラムの執筆活動を始める。不真面目なものから真面目なものまでいろいろ描いてます。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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