子が親から自立するとき。時が止まった家でゾッとして考えたこと/oyumi

こんにちは、oyumiです。

59の母と、69の父と、春には25になる私との3人で静岡に暮らしています。

前回の記事:離婚済みなのに同居している父と母。二人の関係から学んだこと/oyumi

今回は「家族がひとつ屋根の下で暮らしゆくこと」について、実家暮らしを再開して思ったことを綴ってゆきます。

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私は19歳から22歳までの約4年間を東京で過ごしました。

1度家を出たことで親との距離の取り方やありがたみについて学べたので、良い経験をしたなとは思っています。

そのおかげがあって、母子関係は良好。会話の数も一緒に出かける機会もずいぶんと増えました。

仲が良いことはよろしいことだな、とは思いつつ、近頃「このままでいいのだろうか?」と不安を覚えるようにもなりました。

私は3月26日で25歳になります。もういい大人です。

まわりは社会人何年目で、ボーナスでちょっといいブランドものなんかを買ったりして、中には結婚して出産までする人がいるわけですが......私は、私は何をしているのでしょう。

自分の生活費を自分で十分に稼げぬまま実家に住み続けるのは社会的にどうなんだか!

親と仲が良いなら悪くはないじゃないか、とは一時期思ったものの、独身まま良い歳した娘が年寄りの母と2人で仲良く暮らす......ちょっといびつではありませんか?

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「私はこのまま一生母と仲良く暮らして、そしてこの家で死ぬのか?」

そう思うとゾッとしてしまいます。

母は私を見て「まだ15〜6に見える」と言いました。母にとって私はまだ15〜6の子供で、私にとっても母がもう還暦を迎えるだなんて信じられません。

・・・ここだけ時間が10年前から止まっている。

最近そう強く自覚するのです。ゾッとします。ゾッと!

よく親離れができない子供、という言葉を耳にしますが、子離れができない親という側面もあると思うのです。

私が心身ともに病弱であるせいもあって、「病弱な我が子を食わせるのが生きがい」のように母は思っているのかもしれません。でも、それでは私が自立する機会を失ってしまいかねません...。

ある時私がひとり暮らしをしたい、と言うと母は「できるはずがない、また身体おかしくして戻ってくるに決まってる。」と返しました。

だからこそ少しずつ自立をしたいのですが、と説得したいものですが、収入が少ないので説得力がゼロ!

母が迷惑だという話ではなくて、自立できない方が母の都合が良くなってしまう今の状況は健全ではない...と最近不安になるんです。

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お母さんがいつまでもお母さんを、子供がいつまでも子供をやっていけるわけではありません。お母さんはやがておばあちゃんになるし、子供はやがて大人になり結婚して子供でも産めば自分がお母さんをやることになります。時間が進むにつれて世代も変わってゆくのが「普通」の流れなんじゃないかと思います。

しかし我が家は!我が家は時間が止まったまま。お母さんはずっとお母さんで、私はずっと子供で......

終わり良ければすべて良し、的なノリで仲さえ良ければ全て良し、と思っていましたがどうもそうではなかったようです。

もちろん、少しくらいの援助はありがたいことです。でも、子が「親から離れなければ」と思うと同時に、親も「子を突き放さねば」と思うのが一番の理想ではないでしょうか?

いつまでも仲良しこよし、というわけにはいかない!

というわけで今年の私の目標は「家を借りる」です。

次の記事はこちら:旅行で必ず喧嘩になるのはなぜ?母娘の適度な距離感

関連記事:子供の独立は、親自身の「人生への向き合い方」を問われる時期

oyumi

平成生まれの24歳。2014年よりwebで漫画・イラストのほかコラムの執筆活動を始める。不真面目なものから真面目なものまでいろいろ描いてます。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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