息子の受験を邪魔するモラハラDV夫。ビリビリに破かれた教科書が悲しくて.../chii

モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。

いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。

本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。

【前回】「女は黙って家にいろ」モラハラDV夫の異常な束縛。内緒のパートがバレてしまい.../chii

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息子の受験を邪魔するモラハラDV夫。ビリビリに破かれた教科書が悲しくて.../chii pixta_67679488_S.jpg

受験シーズンとなり、お子さんが受験生の同僚たちは、みんなピリピリしています。

今年はコロナに感染する心配もあって、余計に神経をすり減らすことになり大変だと思います。

私も息子の受験に関しては、高校受験、大学受験2回と合計3回経験していますが、思い出すだけでも胃がキリキリと痛みます。

そういった過去の負の感情は思い出さないようにしていますが、受験シーズンになるとどうしても思い出してしまいます。

今日は、家を出るきっかけになった息子の高校受験時の体験談を書きたいと思います。

娘が18歳で家を出て、寂しそうだった夫。

口では、「育ててやったのに裏切者だ、あいつは勘当だ」と罵ってたけれど、本心は寂しかったのだと思います。

その寂しさからくるものなのか、夫は今度は息子を罵倒することでストレスを解消するようになっていました。

思春期でもあり、反抗期でもあった息子は、夫に立ち向かっていき、2人で取っ組み合いの殴り合いをすることもありました。

当時は、本当に怖くて、このまま事件になったらどうしようなんて思ったものです。

息子は私立の小中高一貫校に通っていて、生活は苦しくなってもなんとか高校まではいかせてあげたいと思っていました。

ところが、中学の部活動で人間関係に悩んだ息子は、他の高校を受験したいと言い出したのです。

違う高校に行って、一からやり直したいという気持ちがあったのだと思います。

それが中学3年生の秋のこと、そこから高校受験は間に合うのかと不安になりました。

生活が苦しい中、一番安い塾をみつけ、そこに通い出した息子。

費用は私が別居にむけて貯金していたものを使いました。

志望校も決まり、勉強に集中しだした時に、モラハラDV夫がたびたび邪魔をするようになりました。

息子の机の上にあったテキストをビリビリに破いたこともありました。

「受験なんて、させないぞ! おまえは高校に行かないで、お父さんの仕事を手伝え」ととんでもないことを言い出しました。

これが父親の言うことなのか。

息子は逆らわずに聞いていました。

いえ、無視していたと言った方が正解かもしれません。

この人といると自分の将来は滅茶苦茶にされてしまうと思ったようです。

とにかく志望校に合格するために、父親の目を盗んで必死に勉強していました。

息子が目指していたのは、県立高校、そこに合格できれば、公立なので学費はかなり安くなります。

私は、公立学校なら、この家を出て、息子と二人で暮らしていけるかもしれないと希望を持ちはじめていて、その頃は息子を守ることに徹しました。

年が明けても、息子には「おまえは中卒で働け、高校なんて行く資格はない」と言い続け、今度は学校の教科書まで破ってしまいました。

父親から否定され続けた息子は、大学生になった今でも自己肯定感が極端に低いままです。

私立一貫校の場合、一度、高校には進まないと辞退したら、もうもどることはできません。

なので、息子は滑り止めに私立高校を一校受験しました。

私立高の受験日も公立高校の受験日も夫には内緒にしていて、受験票もかくしていました。

破られたら大変なことになります。

そんな苦しい中3の冬を過ごしていた息子は、「母さん、俺が公立に合格したらここを出よう、もう出ていこう」と言ったのです。

わが子の受験さえ邪魔をするというモラハラDV夫と、もう離れなければと私も強く思いました。

そして受験寸前の1月末に、モラハラDV夫が大暴れをし、私は警察に通報しました。

「逮捕できますよ?」と言った刑事さんの言葉が今でも忘れられません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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