モラハラDV夫から逃れ、家賃5万のアパートへ。しかしそこも「安住の地」ではなく.../chii

モラハラDV夫に居場所がバレてから、何回も押しかけられては、わめかれて、ついにワンルームアパートを出ることになった私たち親子。

念願かなって2DKのアパートに引っ越すことができました。

【前回】DV夫に私と息子の居場所がバレた...! 訪問してきた夫を無視すると、1日に20回以上の着信が.../chii

モラハラDV夫から逃れ、家賃5万のアパートへ。しかしそこも「安住の地」ではなく.../chii pixta_65154752_S.jpg

最初に住んだのは家賃4万円のワンルームで、引っ越したのは家賃5万円の古いアパート。

最寄りの駅から徒歩5分、とても便利な場所なのに、なんで家賃がこんなに安いのか一抹の不安はありました。

安い物件には理由がある。

住んでみて、それがよくわかりました。

一番はまったく日が当たらないこと。

10畳近くあったリビングは、一日中電気をつけていました。

一階だったので、ベランダはなく、洗濯ものは窓の外に、竿をおいて干していたのですが、冬はまったく日が当たらずに乾きません。

部屋干しをしていました。

築50年の古いアパートだったので、隙間風がすごくて、冬は底冷えがひどかったです。

当時、ママ友が遊びに来たのですが、こんなに寒い所は耐えられないと、早々に引き上げていったこともありました。

それでも私と息子は、お互いに自分の部屋が持てたことが嬉しくて仕方なく、これで安心して暮らせると思ったものです。

ところが、その後もさまざまな困難におそわれるようになっていきました。

古いアパートなので壁が薄かったのだと思いますが、息子が英語の発音の練習を声を出してしていると、隣の部屋の住人に壁をドンドン叩かれるようになったのです。

息子は、それを気にして声を出さないように細心の注意をはらっていました。

隣の部屋は、どうやら私たちと同じ母子家庭のようでしたが、息子さんは成人している様子、昼間は働きに出ているようでした。

夜は隣の部屋から、話し声が聞こえ、夜中にはイビキも聞こえたようです。

せっかく自分の部屋が持てたのに、隣の住人に気をつかわなければならず、可哀想でした。

息子は、学校や図書館、カフェで勉強してくるようになりました。

そこに住み始めて少したってから、二階から怒鳴り声が聞こえてきました。

二階の住人は、80代と思われる高齢夫婦で、挨拶にいった時は、とても怖い顔をしたお爺さんが出てきました。

奥さんは大きく腰が曲がっていて歩くのもやっとのように見えましたが、とても愛想のよい方でした。

二階の住人はモラハラ爺さんだったのです。

奥さんを怒鳴り散らす声、何かをたたく音、床をドンドン蹴る音、いろんな音がしてきて、私はモラハラDV夫を思い出してしまい、また恐怖感でいっぱいになりました。

せっかく遠くへ逃げてきたのにです。

モラハラ爺さんとは、アパートの前ですれ違うこともあったけれど、挨拶しても無視、じろりとにらまれました。

ある日、夜遅くに、玄関のチャイムがなりました。

「なんだろう?こんな時間に...」と思いつつドアをあけると、二人の警官が立っていて、「通報された○○さんですね?大丈夫ですか?」と言うのです。

はぁ?と思い「通報してませんよ」というと、不審そうな顔をして、警官たちは帰っていきました。

その後、上の部屋から、またモラハラ爺さんの怒鳴り声と何かが割れる音がしました。

もしかしたら、二階の奥さんが通報したのかもと思いました。

自分がモラハラDV夫を通報した時のことを思い出し、怖くなってガタガタ震えながら夜を過ごしました。

怒鳴り声に悩まされながらもなんとか生活していたのですが、今度は部屋の中に大量のカビが発生したのです。

日が当たらないだけでなく、湿気がすごい。

仕方なく除湿器を購入し、一日中つけているようになりました。

アレルギー体質の息子は、くしゃみ鼻水がひどくなり、勉強に集中できなくなっていきました。

せっかく安い家賃の2DKに引っ越せたのに、そこは安住の地ではなかったのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP