モラハラDV夫の元から逃げて9年目の60代シングルです。
ちなみに離婚は成立しておらず、熟年別居中です。
【前回】別居中の夫から助けを求める電話が...さんざんな目にあってきたのに見捨てることもできなくて
昨年10月に転倒し、右腕を骨折。
家族のいない一人暮らしでも、何とか乗り切り職場復帰できました。
復帰して一カ月になりますが疲れ方がハンパなく、休日は身体の疲れをとることで精いっぱい、一日が終わっていきます。
食べていくために働いていくしかありません。
仕事帰りにノロノロと歩いていると、車のクラクションを鳴らす音がしました。
そちらを見ると、軽トラックに乗った老人。
それはなんと別居中の夫でした。
相変わらず、白髪になった髪を伸ばし長髪のまま、頬はさらにこけていたように思います。
あー会いたくなかった...と内心思いましたが、トラックを運転している姿を見て、元気に仕事ができているのだと、ホッとする気持ちもありました。
モラハラ夫の元を飛び出して、もうすぐ10年目に入ります。
10年という月日は、夫の容姿をあんなに変えてしまったのかと、月日の流れを感じます。
夫が車のクラクションを鳴らして、私に知らせる。
家族4人で平和に暮らしていたころも、何度かあったので、当時のことを思いめぐらしていました。
夫の仕事がうまくいっている時は、まだ家庭内はうまくいっていて、日曜日には息子と夫は野球の練習に行き、夕方には娘を連れて買い物に行っていたのです。
平凡でも幸せな時間があったのです。
仕事が減り、収入が減っていくと夫は荒れるようになり、家族に牙をむいたわけです。
一家離散したわが家ですが、現在も子どもたちは心の傷を持ったままだと思います。
理由もなくあたられまくった娘は、とくに、父親を許せないでいて、死ぬまで会いたくないらしい。
父親の話をするのもすごく嫌がります。
そして、娘にも息子にも共通していえるのは、自己肯定感が低い大人になってしまったことです。
二人とも自分に自信がないのです。
娘は二人の育児をしながら働いていますが、その自信のなさから、いろんな壁にぶつかっているようです。
救いは優しい旦那さんと出会えたこと。
あちらのご両親も良いお方で、こちらの家庭の事情を理解してくださってます。
息子は大学院1年ですが、現在就活の真っ最中。
一つ内定をいただいているのですが、その会社は海外出張もあり、ほぼ会社での仕事になるとのこと。
本人はテレワーク中心の会社を探しているようです。
理由は?と聞くと、一人の方が仕事に集中できるからという答えでした。
中高時代は、友達とのコミュニケーションがうまくできず、悩んでいたこともありました。
大学、大学院にすすんでからは、友人にも恵まれ、なんとかうまくやっていると思ったのですが、実際のところはわかりません。
彼は、私にいっさい悩み事を言わなくなったからです。
ダメな親には頼れないと、二人とも、一見自立しているように見えますが、内心は親を許せないことで、苦しんでいるのではないかと思ったりします。
変わり果て、お爺さんになってしまった夫を再び見て、息子には会わせたくないと思った私です。
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