年金も保険も未加入だった「DV夫」の顛末。別居後も泣き言の電話がかかってきて.../chii

2月に、別居中のモラハラDV夫から、泣き言の電話がかかってきました。

作業着をぬってくれないか、下着を買っておいてくれないか?と頼まれて、なんで今更そんなことを私に頼めるのだろう?と思いました。

娘、息子、そして私にどんなひどいことをしてきたかを忘れているのだろうか。

【前回】「お母さんを捨てないで」モラハラ夫からの逃亡に成功。しかし息子への「依存」からは抜け出せず

年金も保険も未加入だった「DV夫」の顛末。別居後も泣き言の電話がかかってきて.../chii pixta_71860677_S.jpg

別居を始めたばかりの頃は、夫からの着信が怖くて怖くて、いつも震えていました。

ひどい時は、着信が1日30回もあったのです。

ノイローゼになりそうになったので、サイレントモードにしていました。

最初の頃は、早く帰ってこいと怒鳴り、しばらくすると、俺を捨てやがってと怒鳴っていた夫です。

怒鳴られるのが嫌で、着信を無視し続けると、電話はかかってこなくなりました。

あれから8年、モラハラDVの声はあきらかに変わっていました。

へービースモーカーだった夫は、肺が苦しいとやっとの思いで話していたので、さすかに可哀想になりました。

で、会う決心をし、下着を購入し待っていたのに、約束の日に電話がかかってくることはありませんでした。

2回ほどすっぽかされたので、もうその後は放っておくことにしました。

時々、心配になるのはお金のこと。

夫は年金も受給していないし、保険証ももっていません。

いったいどうやって食べているのか。

若くて自営業の収入が、1000万円以上あった時も、国民年金は納めていなかったのです。

年金?そんなもの破綻するに決まっているから、俺は払わん!と言い続けていました。

夫が年金に加入していないことは、結婚してから知りました。

国民年金も国民保険も入っているに決まっていると、常識的に考えていたのです。

結婚してすぐに夫は、国民年金を一度も納めていないことを告白しました。

ひと昔前、国民年金は任意加入で、強制ではなかったのです。

お金に執着していた夫は、納めないことを選択したようです。

年金未加入だと知った私は青くなり、すぐに個人年金に加入するようにとお願いしました。

夫も将来にたいして、漠然とした不安もあったのでしょう、意外にすんなりと承諾し、某生命保険会社の個人年金を契約しました。

満期時に、500万円を一括で受け取れるプランでした。

今、考えると夫婦二人の老後は、これだけではとても生活できるレベルではありませんでした。

夫が40代を過ぎた頃から、自営業の仕事がうまくいかなくなり、経済的DVも始まりました。

生活が苦しくなり、夫はこの個人年金を解約して使えと指示してきました。

夫の希望で、子供たちは私立の学校に入れていたので、いよいよ学費も払えなくなり、仕方なく個人年金を解約することにしました。

当時、40代の私は、自分たちの老後を考えるより、子供たちを守ることを選択しました。

二人とも、公立学校へ転校することをとても嫌がったので、個人年金を解約してまでも学費を払い続けました。

夫に内緒で、スーパーでパートを始めたのもその頃です。

国民保険料も支払えなくなり、いよいよ保険証のない暮らしも始まっていました。

保険証がない暮らしは、不安でした。

子供が風邪をひいても、市販薬を飲ませて、かえって高くついたこともありました。

パートを始めてから、数年後、パートの時間を増やし、社会保険に加入しました。

娘は社会人になり、保険証を持つことができていたので、私は息子を自分の扶養にいれて、二人分の保険証を手に入れました。

このような経緯で、現在、モラハラDV夫が年金を受給していないのも、保険証を持っていないのも自業自得なのです。

私自身の年金も、納めた期間が短いので、非常に少ないです。

なので、70歳を越えても、働く覚悟でいます。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP