モラハラDV夫から逃げて「熟年別居」を決意するまで。経済的には大変だけど...私に後悔がない理由/chii

モラハラDV夫の元から逃げ出して、別居生活も9年目になりました。

現在、私は神奈川県内のワンルームマンションで一人暮らしをしています。

紆余曲折あったけれど、今は本当に毎日が平穏です。

【前回】「遺産はもらったんだろうな?」夫に「母の死」を伝えると...いつまでもお金に執着する姿が悲しい

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今年の夏は本当に暑くて大変ですし、台風や大雨など災害も多く発生しています。

それに加えて物価高。

そういうニュースを見るたびに「生きていくのは大変だ...」なんて思います。

苦しい状況の時こそ家族で助け合おうと言いますが、それができない場合もあります。

たとえば結婚して20年以上たった熟年夫婦。

お互いにがまんがまんの毎日だなんてご夫婦も多いのではないでしょうか?

しかし熟年離婚はそう簡単に決断できるものではないと思います。

私の場合、まずは「熟年別居」をしました。

「熟年別居をして、寂しくないの?」

何度も聞かれたことがありますが、一人暮らしを始めた当初は寂しくなったことは、確かにありました。

それでも慣れてしまえば、一人暮らしは天国だと感じています。

本来の自分を取り戻すことができたので熟年別居は本当に正解だったと思います。

そうは言っても、心の傷はなかなか癒えるものではなく、自分を取り戻すのに数年かかりました。

現在は、別居中の夫から連絡が来ても、怖いとか憎いとかいう感情はまったくないです。

今は、可哀想な人だという憐みの気持ちしかありません。

熟年別居をしたら寂しいのではないかと躊躇している方は、まずは夫の前から一時的に逃亡してみることをおすすめします。

逃亡と書くと大げさな感じですが、つまりは家出です。

私も別居に踏み切る前に、何回も家出しました。

ビジネスホテルだったり、ネットカフェだったり。

DV被害者が利用できる女性の家は、一泊1,000円で宿泊できました。

女性の家へは息子を連れて行ったのですが、二部屋あったので、それぞれの部屋で眠りました。

夫から離れて、お風呂にもゆっくり入れて、好きな時間に眠り、好きな時間にご飯を食べ、天国だと思いました。

いつかこんな暮らしがしたいと切に思いました。

少し夫から離れた生活をして家に帰ると、夫はすごく優しくなりました。

本当に出ていかれたら困るからだと思います。

だけど、残念ながら何回も家出を繰りかえしても、夫は変わることはなかったのです。

それでコソコソと別居の準備をはじめました。

熟年別居をすると、ほとんどの男性は帰ってきてほしいと懇願するのではないでしょうか。

老後は一人で過ごすなんて考えていないわけです。

家事をいっさいやらずに、いばりまくっている男性は、奥さんがいなくなったら困るはずです。

反対に、短い期間でも家出をしてみたら、お互いの良さがわかるケースもあるかもしれません。

私の妹の旦那さんは、優しくてとっても良い人なのですが、それでも妹は息が詰まると言います。

今年の秋には定年退職する予定で、毎日夫が家にいる生活に耐えられるのか?と今から心配しています。

そんな妹にも、家出をすすめてみました。

熟年離婚や熟年別居を考えていないのであれば、たまに夫から離れてみては?と。

妹は、ビジネスホテルに一泊したり、日帰り温泉で、一日中のんびりしたり、そして今年は一人旅も実行していました。

少し、夫から離れることで、夫には優しくできるそうです。

あんなに優しい旦那さんに、何が不満なの?と私は思いますが、夫婦には夫婦しかわからない問題もあるのかもしれません。

ブツブツ言う妹に、家賃がかからない快適なマンション暮らし、私から見ればうらやましいと言いました。

妹は、ハッとしたようで、家賃がかからないし、老後の心配もない、それは感謝するべきことだと気が付いたようです。

熟年別居した私は、経済的には大変です。

家賃も永遠にかかるし、老後も不安がないと言ったらうそになります。

ただ働くことは、苦になりません。

今後も働き続けるためには、健康で居続けること、それが一番だと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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