娘の3歳の七五三のお祝いは、実家の両親を招待し地元でやることにしたのですが、そこでも夫はまたとんでもないことをしでかしました。
夫は親戚付き合いも友達付き合いもしていなくて、本当に人付き合いが苦手だったのだと思います。
当日は緊張していたのが見ていてわかりました。
最初に私が娘を美容室に連れていきました。
娘の着付けと髪の毛を結ってもらうためにです。
可愛い髪飾りをつけてもらいお団子頭に結ってもらった娘は、ほんのりとお化粧をしてもらいました。
そこに夫が迎えに来て、車で父と母が待つ駅へと車を走らせました。
朝も早く、機嫌が悪くなった娘は車の中でギャーギャー大きな声で泣き始めました。
ドキドキしました、夫の顔色が変わっていったからです。
「うるさい! 泣くな!」とわめき、車を止めて降りろという夫。
それだけでなく可愛く結った娘の髪を、グシャグシャにしてしまったのです。
さらに泣き叫ぶ娘、泣きたいのは私の方でした。
父と母がもうすぐ駅についてしまうというのに。
あげくに「俺はもう行かないからな。七五三は中止だ!」とどこかへ消えてしまったのです。
娘の大事な七五三祝い、なんとかしなければと、私は美容室にもどって髪の毛を結いなおしてもらいました。
美容師さんは「あら~まぁ~どうしちゃったの?」とびっくりしてます。
「機嫌が悪くなってかんしゃく起こして自分でぐちゃぐちゃにしてしまったのです」となんとか簡単でもいいから結いなおしてほしいとお願いしました。
そこで父親がやったなんていう事実を言えるはずもありません。
快く美容師さんは、娘の頭を結いなおしてくれました。
再び、今度はタクシーで駅に向かうと父と母がニコニコ笑って待っててくれました。
「あれ? お父さんはどうしたの?」と夫の不在に気づく私の両親。
ちょっと調子悪いらしくてと、その場はなんとか取り繕いました。
予約してあった神社につくと、なんと夫が仏頂面して立っていました。
良かった、来てくれたんだとホッとしました。
その後、ちょっとした料亭で4人で会食をしました。
私は父と母に心配かけたくない一心で何事もなかったように過ごしました。
夫は終始仏頂面だったけれど、なんとか娘の七五三祝いを終えることができたのです。
私の両親は喜んで東京へ帰っていきました。
どっと疲れた娘の3歳の七五三祝いでした。
今は亡き父が、よく私の夫のことをまったくしょうがないやつだなぁと言っていたけれど、 本当にしょうがないやつで、その後も波乱万丈の結婚生活は続くのでした。
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