過食症に悩む娘。あの時、助けてあげられなかった後悔は今も.../chii

モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。

いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。

本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。

【前回】モラハラDV夫から逃げるため密かに準備したアパートへ。私と息子は無言で家を後にした/chii

【最初から読む】モラハラ結婚生活から熟年別居に至るまで。新婚旅行先のハワイで夫は豹変した/chii

過食症に悩む娘。あの時、助けてあげられなかった後悔は今も.../chii pixta_54711671_S.jpg

私と息子がモラハラDV夫から逃げて2人で暮らしはじめたのは7年前。

それから現在に至るまで、本当にいろいろなことがありました。

夫から逃げて、たとえワンルームでも住む場所ができたことで、もう逃げなくていいんだという安堵感はありました。

ただ精神的には不安定で、息子とはよく喧嘩をしていたし、不安で眠れない夜もたくさんありました。

私と2人の子どもたちは、言葉の暴力を受けることで自己肯定感が極端に低い人間になっていました。

モラハラDV夫が子どもたちに与えた影響はあまりにも大きく、いろんなことを乗り越える必要がありました。

今回は娘のことを書きます。

18歳で家を出て一人暮らしをスタートさせた娘ですが、父親から離れたものの当初は寂しくて毎日泣いていたそうです。

当時は、私と息子が家を追い出されると、娘のアパートを逃げ場所として使わせてもらっていました。

娘は嬉しそうで、「お母さん、ずっとここにいていいよ、ここで3人で暮らそう」なんて言ってくれたものです。

そうできれば、どんなに幸せだったか。

でも、狭いワンルームで3人で暮らすことは無理で、息子の学校もあり、泣く泣く夫の元へ帰ったのです。

つかの間の親子の時間、帰ってしまう母親と弟、取り残されたような気持ちの娘はどれだけ寂しかったことか。

娘は、2つのバイトを掛け持ちし、美容師になるために美容学校へ通っていました。

友達も彼もでき、楽しそうな様子も見えてきた頃、東京に引っ越すことになりました。

それまで通学に2時間もかかり、体力的にはヘトヘトだったようです。

娘が遠くへ行ってしまい、私はとても寂しかったのを覚えています。

しばらくして、娘が過食症に悩んでいることを知りました。

摂食障害という精神的な病気です。

親の離婚や別居が原因のストレスでも起こるらしい。

そして、寂しかったのだと思います。

娘の場合は、過食症で大量に食べる、太るのが嫌なので食べた物をのどに手をつっこみ吐き出すを繰り返していました。

お金がない、将来が不安というストレスもあったのかもしれないです。

すごい量のお菓子を買い、写真をおくってきました。

「これ、全部食べちゃった、どうしよう」

と救いを求めてきました。

指に、吐きダコというものができて、それを見せられた時はとてもショックでした。

過食症、原因を調べてみたら、母親との関係がかなり影響することを知り、私は自分を責めました。

救いを求めてきても、飛んでいってあげることもできませんでした。

モラハラDV夫から、自分の身と息子を守るのが精一杯だったからです。

娘は病院にも行ったし、たくさんもがいて自分で病気を治しました。

友達や彼にもずいぶん助けられたと思います。

娘が求めているものは愛情だったのだと、反省もしました。

「もう私のことはいないと思って」という絶縁メールが来たこともあり、疎遠になっていた時期もあったけれど、娘のことはいつも心配していました。

その後、私が家を出て、精神的にも落ち着いてきてからは、娘とはよく一緒にでかけました。

別居後、初めて、娘と温泉旅行に行った時は、楽しくてうれしくて、興奮して眠れないくらいでした。

娘は、今29歳になり1児の母になりました。

娘にたくさん愛情を注ぐことができなかった私は、初孫にたくさん愛情を注いでいます。

初孫が可愛いのは、もちろんですが、娘への償いの気持ちもあります。

育児の悩みを、しょっちゅう連絡してくる娘ですが、全力で助けていきたいと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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