私はいつまでこの人に関わらなくてはならないの? 平穏な日々に影をさす別居中の夫のこと/chii

モラハラDV夫の元から息子とともに逃げ出して11年目になります。

ちなみに離婚は成立しておらず、熟年別居中です。

【前回】子どもを連れて出かけた花火大会。帰宅すると夫に用意した夕食は無残に捨てられていて...

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息子はやっと来年4月には社会人になり、娘はイクメンの優しい旦那さんと子ども2人の家庭を持つことができました。

DVモラハラ夫との暮らしの中で、子どもたちには悲しいめにもあわせたし、辛いこともたくさん経験させてしまいました。

親が不仲って、少なからず子どもに悪影響を与えてしまうと思っていたので、2人が過去を忘れ、自分の道を歩んでくれたことは本当に良かったと思っています。

いろいろあったけれど、私の子育ては終了し、やれやれの気持ちでいます。

私は一人暮らしをスタートしもうすぐ3年、昨年には転職もしました。

現在の職場は75歳まで働けることを知り、身体が元気であれば、ぜひ働き続けたいと思っています。

年金が少ない私は働き続けるしかないのですが。

現在の住まいは家賃4万2000円で、狭いワンルームですが、角部屋で窓が2つあるせいか、明るくて気に入っています。

75歳までここで暮らし、パートを続けることができればいいなと、老後の暮らしに見通しができました。

疲れてヘロヘロでも、自分の居場所があるのは、なんと幸せなことだろうと思います。

平穏な毎日を送っていても、心の片隅にあるのは別居中の夫のことです。

忘れた頃に、電話がかかってきます。

毎日着信が数回入っていて、仕事中は出れないので、先日折り返しかけてみると、電源が入っていませんでした。

いったい何があったのかと心配しましたが、数日後に電話に出ると、内容は下着を買ってきてくれという要望でした。

もしかしたらお風呂にも入っていないかもしれない夫。

見た目もボロボロで汚くて、お店に買いにいくことができないということで、仕方なく了承しました。

トランクス4枚、シャツ4枚を購入し、待機。

電話がかかってきて待ち合わせの場所に向かうと、いきなり「遅い! 何やってんだ!」と怒鳴られました。

年老いても、夫のモラハラ気質は変わっていなかったのです。

暑い中、下着を買いに行き、会いたくない夫に渡しに行ったのに、怒鳴られて悲しくなりました。

私はこの人に、いつまで関わらなくてはならないのか? というのが正直な気持ちです。

そして、私の最大の負の遺産は夫が住むゴミ屋敷。

最後に行ったのは数年前だと思いますが、今では近づきたくない場所になりました。

別居後、何回か元わが家に物をとりに帰ったことがあります。

私が家を出た後も、ますます物が増えていて、ため息がでました。

夫は捨てられない人なのです。

使っていない応接間にはトイレットペーパーやボックスティッシュが山のように積まれていました。

新聞屋さんにでももらったのでしょうか。

夫は現在一人暮らしなので、トイレットペーパーもティッシュもそんなに使わないからたまる一方なんだと思います。

台所には壊れた炊飯器がありました。

なぜ? 捨てないの?

2階の子ども部屋は、私と息子が家を出た直後のままで、ベッドの上には布団が乱雑に並べられ、息子の勉強机には参考書が山積みされていました。

私と息子が家を出たままの、まるで時が止まっているような生々しさを感じました。

あのゴミ屋敷で不要なものの整理を始めたら、トラック何台になるんだろう?

想像しただけで気が遠くなります。

でも、いつかはやらなくてはならないのです。

できたら私がまだ元気なうちにやってしまいたいのに。

あのゴミ屋敷の不要なものを捨てていくのにいったいいくらかかるのだろう?

家は築50年の古い木造家屋です。

これを解体するのにいくらかかるのだろう?

ゴミ屋敷の処分は、莫大な費用がかかるであろうから、私にとっては負の遺産でしかありません。

ゴミ屋敷には大きな仏壇もあります。

仏壇の処分もしなくてはならない。

それから先祖代々のお墓はどうしよう?

考えだしたらキリがありません。

元わが家の不要なもの処分については、いつも頭の隅にあります。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、10年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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