夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女の浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回|何故もっと早くゲス旦那と離婚しなかったんだろう。フリーになった今、幸せをかみ締めて
笑わない、笑顔が少ないと子どもの頃から散々言われ続けた私ですが、大人になり結婚して家族が出来てからは自然に笑顔も増えてまいりました。
そして客商売である居酒屋の女将をやっている割に、内気で大変な人見知りでもありました。
ですがそんな私でも、旦那と仲が良い頃にはそりゃあもう弾丸の如く旦那に話しかけていたんですよ。
他人とはあまり話すことはないのに、旦那にはこれでもかってくらい沢山話しかけていました。
対して旦那はほとんど頷くだけですけど。
でも旦那もたまに冗談を返してくる時もあるのです。
ある日のこと、私が言った言葉を旦那は聞き間違えてしまったのか、全然違う意味に取られた返事をされたことがあったのです。
その時の私の台詞。
「全くぅ〜どんな耳してるのよっ!」
すると、すかさず旦那。
「こ~~んな耳」と、自分の耳をさして指をぐるぐると回すのです。
お笑いか何かの人がテレビでやっていたギャグだったのかもしれません。
その変なしぐさを見て私は怒っていたことも忘れておかしくて思わず笑いだしてしまいました。
それからしばらくそれは旦那のマイブームになったようで何回か同じやり取りをしました。
お店が始まる前の仕込みの時やお店が終わって後片付けをしている時、そんな感じでふざけたり他にも色々と楽しい話をいっぱいいっぱ〜いしていました。
主に話し掛けるのは私の方ばかりでしたけど。
さて、離婚して無事引っ越しを終えた私。
そんな時代もあったなぁなんて旦那と仲が良かった頃を懐かしく思い出していました。
長女一家が住むマンションまで自転車で10分くらいの所にワンルームのマンションを借りました。
居酒屋の女将をやっていた頃にはお給料をもらっていなかったので蓄えは一切ありません。
ですから引っ越しにかかる費用やマンションの初期費用諸々は、次女がキャリアウーマン時代に貯め込んでいたお金を貸してくれました。
私は密かにサラリーローンから借りようとしていたのですが、「家が売れたらまとまったお金が入ってくるんでしょ? だったらその時に返してくれたら良いから」と言う次女の言葉に甘えました。
もっとも、後に手元に入ったお金は私の胸算用を遥かに下回る金額でしたが(笑)。
まだ旦那と居酒屋で働いているうちに、私の賃貸マンションの近くで新たな就職先を見つけて面接を受けていました。
その後内定ももらいましたので数日後にはお仕事も始まります。
一人暮らしは人生初めてなので多少の不安はありますが、これからは旦那のことで悩まされる心配もなくなるわけですから精神的にはとても楽です。
もう辛い思いをしなくて済むのですからね。
さあ、私の第二の人生『アラカンから始まるお一人様ライフ』のスタートです!
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