<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ミートローフ
性別:女
年齢:47
プロフィール:大学生と高校生の息子と、53歳九州出身でTHE九州男児の主人との4人家族です。お得なこと楽しいことを毎日模索中!
80歳になる義母は私たちと離れて福岡県に住んでいます。
義父が亡くなってから1人で暮らしているため、ときどき電話で話して安否を確認をしています。
義母はもともと考え方が後ろ向きで、ネガティブ発言が多かったのですが、75歳を過ぎてから、そんな性格に拍車がかかりました。
例えば家族そろって帰省しても、こちらがげんなりする話題ばかり。
「せっかく帰省してもどこも行くところもないし、何もすることもないし、つまらないわね」
「どうせ帰ってきたってたいしたもん食べられるわけじゃないし、帰ってきても仕方ないわね」
などなど。
慌てて「いや、帰ってきてくれてありがたいのよ」と取ってつけたように言うのですが、私たちは苦笑いするしかありません。
何をするのも億劫になっている様子が目に見えて分かり、帰省したときのご飯なども外食やテイクアウトが増えました。
家事も面倒になってきたようで少し心配していました。
そんなある日、義母と電話で話していると、先日何もない平坦なところで転んだというのです。
とても心配して、怪我はなかったか、ちゃんと歩けるのか、痛いところはないか、などそのときの状況とあわせて尋ねていると、ポロリと「もう転んでも自分で立ち上がれないからね」と言うのです。
腕の力が入らなくて、自分の体重を支えられず、立ち上がるだけで10分くらいかかったそう。
どういうことかさっぱり分からなかったのですが、転んで起き上がるときに地面に手をつくけれども、そこに力が入らないというのです。
腕の筋肉がすっかりなくなっていると。
転んだ理由もよく分からないうちに転んでいたと言いますし、これは筋肉の衰えだと慌てました。
筋肉がつくようなトレーニングが簡単にできないかと、私は義母にいろいろ提案することに。
自発的にやらない人ということは分かっていたので、まずは家の近所にあるスポーツジムに通ってみることを勧めました。
しかし、そのジムの名前を何度言っても覚えてくれません。
行ってみたか聞くと「そうはいっても私は忙しいの」とバッサリ。
それならばと踏み台昇降を家でやることで脚の筋肉がつくのではないかと、それ用の台を送ってみました。
やっているか電話で確認すると「あれは座るのにちょうどよい高さだから座るのに使うことにした。踏み台昇降はできません」とまたバッサリ。
スクワットで下半身を鍛えられるように、高齢者に向けた簡単スクワットを教えてあげると「後ろ向きに転んだら、あなたたちが大変な目にあう」とまたバッサリ。
せめて玄関に青だけふみを置くから、それを通るときだけで良いから踏んでくれと頼むと「あんなものが玄関にあったら、それにつまづいてあなたたちに迷惑をかけることになる」とこれまたバッサリ...。
義母の筋肉の衰えが最も迷惑をかけることになると、いつになったら気が付いてくれるのか...。
最近では「あなたにもらった椅子、ちょうどいい高さで膝も痛くないし気に入ってるのよ」と昇降台はすっかり椅子になった様子。
「喜んでもらえて良かったです」と苦笑いするのが精一杯の私でした。
関連の体験記:「全力笑顔」でイェイ! 絶対に見られたくない私の趣味...きっかけはカチンと来た夫の言葉でした
関連の体験記:「あなたもこの年になったら分かる」を実感。50歳を過ぎ、膝の痛みや体力の衰えが止まらない!
関連の体験記:運動不足解消にぴったりなトランポリンで病院送り...中年の私が調子に乗るんじゃなかった!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。