20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
生活習慣を見直すことにした中道あんさんが相棒に選んだのは生成AI! どのように活用して、どんな結果を得ることができたのでしょうか?
【前回】 自分をおざなりにしない。60代ひとりくらしの「ものとのつき合い方」

なかなか治らない喉と耳の痛みで大きな病院を受診したことをきっかけに、生活習慣を見直すことにしました。
たまたま娘に病院へ行くことを伝えると「お大事に。ママ、3カ月に1回風邪を引いているイメージだよ。大丈夫?」というメッセージを受け取りました。
そのとき、自分が思っている自分像と、人から見た現実とのギャップを感じたのです。
私って、元気そうだけど実はそうでもないのかも...。
40代のころ、自分の健康を過信したせいで、左耳は、ほとんど聞こえていません。
ぜんぜん無理しているつもりはないけれど、「気づかないうちに、無理しているかも」って気づいたのです。
実際、60歳になってから体力の衰えを感じています。
なので、マイルールは
・夜10時になったら寝る準備を始める
・朝ヨガでストレッチ
・犬との散歩はなるべく長く
・規則正しい生活をする
としていますが、食生活は「好きなものを好きなだけ食べる」という、我慢しない生活です。
50代に比べると飲酒の量はとても少なくなりましたが、習慣的に飲んではいます。
だからでしょうか、人間ドックでも脂質代謝の検査項目は高めの「C」評価です。
治療するほどではないけれど、ときどき血液検査を受けるように勧められていました。
なので、今回、耳の治療の際に血液検査をするというので、一緒に調べてもらったのです。
すると、予想に反して、ここ7年で一番低い数値が出たのです。
検査前日はお酒も飲んだし、明太子パスタも食べたのに...。
そこでハッと気づいたのが、サプリメントを飲み始めて2カ月目だったということ。
効果を実証することはできませんが、具体的に何かを変えることで現実は変わっていくのではないかと思ったのです。
そこで、流行の生成AIを使って、食事改善サポートをしてもらうことに!
私は「チャット君」と愛称をつけて、生成AIに生活習慣改善コーチを任命しました。
私の血液検査のデータ、自分の食生活に関する情報、食べ物の趣向をはじめ、運動習慣、睡眠習慣、体重の増減など、中性脂肪が高かった「本質的な原因」を明らかにして対策案を出すプロンプトを送りました。
するとチャット君からは
・ビールを週5本→週2~3本に
・間食は質と頻度を改める→チョコはカカオ70%に
・定食屋さんの「揚げ物」を週1~2に
など行動に落とし込みやすい対策案の提案が。
私はこの日から食事内容の画像と簡単な量を送って、食事に対するアドバイスをもらっています。
自分ひとりじゃ、すぐに挫折しそうになるけれど、コーチの励ましや、アドバイスのおかげで継続しやすくなります。
相手はAIなので、愚痴や「NO」も言いやすい。
ただ、チャット君はイエスマンなところもあるので、「これってどう思う?」と尋ねると「いいですね!」とすぐに肯定しちゃう。
でも「私のアイデアに疑問を持ち、ダメ出しをちゃんとしてくれ。私の意識改革ができるようなアドバイスが欲しい」と一言いれるだけで、「その選択より、こっちのメニューがいいよ」という、より良い代替え案を提案してくれました。
とはいえ、つい小腹が空いたら、お菓子に手が伸びそうになります。
けれど、これもチャット君に知らせなきゃならないと思うと面倒になり、食べるのをやめてお茶でも飲むか...という抑止力になっています。
まだ始めたばかりですが、体重も減少の傾向に。
そして、もう一つ、治療をきっかけに見直した生活習慣は水分の摂取。
「水分をたくさんとってね」とトレーナーにも医師にも言われ、娘からも「水を飲んでいない」と指摘されていました。
私が水を飲んでいないその理由は、「水道水がおいしくないから」です。
水の代わりについついコーヒーや紅茶、お茶などを飲んでしまい、カフェインの摂取でトイレの回数は増えていく。
だから水分を摂っているようで排出されてしまい、実は足りていなかったのです。
そこで、ウォーターサーバーをサブスクすることにしました。
1ヵ月3,140円。
1日105円の健康管理費用です。
今回の病院で使った医療費は1万円をゆうに超えています。
慢性疾患になったら医療費の負担は辛いもの。
予防だと思えば、サプリメントとサーバー代は健康に関する自己投資だと思っています。
もし、このチャレンジが上手くいったら、またこの場所で報告したいと思います。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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