20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
運動はやったほうがいいと思っていてもなかなか動き出せないもの。毎日をイキイキと過ごす中道あんさんが、生活の中でどのように運動を行っているかというと...
【前回】30年を振り返って「無駄な時間の使い方だった」と思うのは...60代、ひとり暮らしを始めて痛感したこと
声を大にして言いたいことは、人生を楽しみたいのであれば、「運動を習慣にしましょう!」ということです。
いまさら、分かりきったことかもしれませんが、けれど、運動を習慣にしている人はまだまだ多くはありません。
運動には多くのメリットがあり、体力や睡眠の質の向上・体重管理・生活習慣病の予防・ストレス軽減などが考えられます。
私が思うに、毎日をイキイキと過ごすには病気を予防するというよりも、「自分が整えられていること」がめちゃくちゃ大事だということです。
自分が整えられていないと、なんかやる気が起きない、面倒に感じたりして、前向きな視点を持てなくなるからです。
これは、私の持論ですが「やる気は筋肉の量に比例する」というもの。
筋肉量が低下すると、老化の兆候が進みやすくなります。
とくに、私たち50代60代が気をつけたいのは、骨密度の低下、骨粗しょう症のリスクが高まること。
「ちょっとドアに足の小指をぶつけたらヒビが入った」なんていうのは、同年代のよくある話として聞いたことがありますし、母は60代半ばごろに自転車の運転中にハンドル操作を誤って塀にぶつかり手首を骨折して入院しています。
このように転ばないようにするためには、体幹を鍛えることも大事なんです。
私は、週一のピラティストレーニングを続けて5年になります。
同じ60代女性とふたりで励ましあってトレーニングを積んでいますが、続いている理由は、お互いに「いつまでも動ける体作り」を目指しているからです。
体力あってこその人生の豊かさである。と感じているからです。
とはいえ、50代60代はまだまだ働き盛りで、運動をやったほうがいいと分かっていても、その習慣なんて持てないという声も聞こえてきそうです。
だから、「毎日15分だけ、体を動かしてみる」そのコツは、生活に組み込むことです。
これまで、私がやってきた運動の習慣は
① エスカレーターと階段なら、階段を選ぶ
② 駅まで20分。行きか帰りどちらかは歩く
③ お風呂の湯船で肩・首ストレッチする
④ 犬の散歩はドローイングしながら歩く
これらは、いまも続いています。
そして、朝起きたら
⑤ 毎朝ストレッチヨガ10分・腹筋5分・腕立て伏せ10回
⑥ 日課のカフェでのワークへは往復歩く
こうして振り返ってみると、日々よく歩いています。
「歩いている時間がもったいないのでは?」と思われるかもしれませんが、歩くことでストレスの解消にも役立ち、20分以上歩くと脳の認知機能を向上させることが期待されるといわれています。
つまり、そのあとの仕事の集中力が高まるので効率がいいんです。
階段を使うと決めていれば、エスカレーターを使うかどうか迷わなくて済みます。
朝、起きたらヨガをすると決めることで、何も考えず始めればいいんです。
やり終わったら、「今日もできた!素晴らしい~」って自分に拍手を贈れば、自己効力感は高まって、一日を気分よくスタートできます。
つまり、運動をいつやろう、どこでやろうと考えずに、習慣にクセのようにくっつければいいんです。
すると「運動しよう」という気合を入れる必要もなく、自然に生活に組み込まれていきます。
継続することで、「今朝は何となく体が重い」というような変化を感じやすくなります。
そうすると、寝不足なのかもしれないから昼寝でもしようとか、夕べ食べすぎちゃったからランチは軽く済ませようなど、健康のバロメーターにもなります。
こうしていくことで自己管理能力が高まっていくと思います。
50代後半から、自分の時間を持てるようになると旅行にいくチャンスも増えますが、旅こそ体力がなければ、やれることが限られてしまいます。
ぜひ、今日から小さく運動を始めていきましょう!
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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