50代はまだまだ若い!「もう歳だから...」ではなく、これから「一生続けられること」を探そう/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

気の置けない友人たちとのホテルステイ中、「今後の仕事のこと」が話題の一つに。友人の一人が「働きに出ようと思う」と言うのを聞き、55歳で起業した中道あんさんが思ったことは...

【前回】 「物」よりも「経験」にお金を使うように。50代からの「幸福度の上げ方」を考える

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先日、友人3人と大阪のホテルステイを楽しみました。

その中で一番年上だったのがもうすぐ60歳になる私です。

女性が3人寄ったら、どうしてあんなに騒がしくなるのでしょうか。

次から次へと話のネタが溢れるように出てくるものですから息つく暇もありません。

3人とも、それぞれ業種は違いますが個人事業主。

誰かが今後の仕事を話題にしました。

すると一人が「働きに出ようと思う」といいます。

せっかく50代で意を決して組織を離れて起業したのに、60歳手前で再び会社員に?

良いも悪いも、やってみなければ分からないものです。

私は55歳で起業しましたが、こんなに自由で好きなことで稼げるなら、もう会社員に戻れないと確信しています。

ただ、時々、いつまで働くのかと考える時があります。

会社には「定年」があって、それを避けては通れません。

いくら自分が働きたいと思っても、会社からごめんなさい、と断られてしまうのです。

一方、私のような個人事業主には定年がありません。

稼げるかどうかはともかく、一生続けようと思えばできなくもありません。

私はブログを書き続けて10年になります。

始めた時には10年を1つのゴールと考えていました。

そのとき「がんばった!という実績を残したい」と願望がありました。

手前味噌ですが、まさか人生が大きく変わるようになるまでの結果が出るとは思いもよらなかったのです。

だから最近、5年後、10年後はいったいどうしようか...とふと思う日が増えているのです。

最近は文章を読む人が減って動画を見る人が増えています。

YouTubeや、若い世代にはTikTokが人気だそうです。

いまさらテキストで自己表現するブログなんて...と思われる人も少なくはないでしょう。

さらに、本が売れない時代になって本屋さんの廃業も増えていますから、活字離れが起きているのは確かな気がします。

でも、私の周りでは、ブログを書いてみたいという相談は増える一方ですので、ある一定数の活字好きがブログ文化を支えていくと思います。

なので、なんだかんだ言いつつも、何かのプラットホームを利用して書くことで自己表現を続けていると思います。

私の場合、たまたま始めたブログがきっかけで一生続けていきたいものに出会えました。

あなたには、一生とまでいかなくても、健康寿命と言われている75歳まで

「続けていきたいものはありますか?」

もしくは

「続けられることがありますか?」。

ブログ友だちのひとりは40代後半から絵を描き始め60歳を手前にして目覚ましく活躍しています。

関西のみならず、東京でも個展を開き大盛況だったとか。

きっと彼女は一生をかけて作品を生み出していくでしょう。

50代から始めていれば60歳には花が開くことは十分あり得る。

それが一生の仕事になるかもしれないのです。

だったら50代でたくさん経験を積んで、自分が楽しめることで一生続けられることを見つけていきましょう。

私には今年で丸3年続けているピラティスがあります。

13千円で今の自分にはそこまで費用の負担を感じていません。

でも将来年金暮らしになったらどうでしょうか。

もし、経済的に苦しくなったら、同年代を相手に自宅教室を開くのもいいかなと思っています。

ワイワイガヤガヤとかしましく肉体を鍛えるシニア教室。

終わったらお茶とお菓子でもてなすのもいいですね。

今のご時世、50代はまだまだ若いのです。

もう歳だからと諦めずに、一生を視野にして物事を積み上げるスタートラインに立ってみましょう。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

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『「誰かのために」を手放して生きる』

(中道あん/自由国民社)

これまで「家族のために」生きてきた自分に、革命を起こしてはみませんか。そろそろ自分を大切にして自由を謳歌していい。50歳からは心の贅肉を落として軽やかに生きよう。


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『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


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