お金、健康、人間関係...50代が抱える「将来への不安」。私なりの「解消法」は/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

中道あんさんが受ける相談の中で多いものの一つに「将来の不安」があるといいます。漠然とした将来への不安に焦ったとき、中道あんさんが思っていることとは?

【前回】 50代以降を楽しく生きるための「習慣」。自分の「好きなこと」を知っていますか?/中道あん

お金、健康、人間関係...50代が抱える「将来への不安」。私なりの「解消法」は/中道あん pixta_87976392_S.jpg

仕事がら人生相談をよく受けます。

悩みのトップ3は、「人間関係」「お金」「健康」です。

中には「将来の不安」が大きいという人もいます。

あんまり先のことばかり心配しているとどんどん不安が大きくなり身動きできなくなってしまいます。

心配事のほとんどが実際に現実に起こることはあまりなく、多くがただの取り越し苦労だとも聞きます。

日本人には気配りの文化があるのでいい意味で繊細な分、それだけ色んなことに気が回ってしまう。

つまり心配性なお国柄が原因で不安になりやすいのではないでしょうか。

しかし「心配しすぎ」は「エネルギーの無駄使い」です。

私の場合、健康や人間関係に大きな悩みはありませんが、フリーランスなので

「仕事がなくなったらどうしよう」

「自分がいなくなったら独身の息子はちゃんと生きていけるのか」

(いつまでも親バカですが)

といった漠然とした不安にたまに襲われることがあります。

不安になったり、誰かを羨ましく思ったりしている時は「自分は暇なんだな」と思って目の前のことに集中するようにしています。

自分のことに忙しくしていれば、あれこれ余計なことを考える隙間がありませんから。

起こってもいない先のことを考えすぎると、不安で気持ちが暗くなってしまいます。

そんな時はほんの少し先の楽しみ見つけるといいです。

例えば、月初めに「今月は何をしようかな?」とワクワクするような予定を先に作って手帳に書き込んでおきます。

最近は可愛いシールを使ってさらに気分を上げるようにもしています。

自分のご機嫌は自分でとっていくことを覚えました。

とはいえ、なんだか気持ちが沈みがちという日には、「カフェで仕事をしてみる」「仕事帰りに軽く一杯お酒を飲む」「アロマバスにゆったりつかる」など、いますぐのことにスポットライトをあて明るい時間を作り出します。

そうすると、その日一日を楽しく終えられるではありませんか。

人は自然の中で本当の自分を知ることができると思っています。

なので、自然豊かな場所に行って太陽の光を浴びてみるのもお勧めです。

なんだか焦ってしまう日、私は犬を連れて遠くの公園まで足を延ばします。

すると自分の考えていることがとてもちっぽけで、どうでもいいようなことのように思えてくるのだから不思議です。

視野が狭くなることで不安が広がるのであれば、視野を広げて見れば不安が薄れていくのでしょう。

漠然とした不安に焦っているとしたら、あらかじめ準備をしておくことで心を軽くできることがあるかもしれません。

50代が抱えるお金への不安に、「いつまで働くか問題」が多くあります。

本音はもう働きたくない、でも経済的に不安だから嫌々だけどやめられない。

では今できることを考えてみます。

・定年を見据えて家計をコンパクトにする。

・お金をつくる仕組み作りを始める。

・無駄を省いてお金を残し、そのお金を増える方に使う。

生活コストを下げていけば必要な労働時間が減るわけですから、まずお金の使い方を見直すのは大事な一手です。

このようにはじめて、できる対策を打ったなら、「やるだけはやった後は天に任せるしかない」と腹を括って成り行きに身を任せるのもいいと思います。

運命を受け入れるのも生き方の一つであると思うのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

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『「誰かのために」を手放して生きる』

(中道あん/自由国民社)

これまで「家族のために」生きてきた自分に、革命を起こしてはみませんか。そろそろ自分を大切にして自由を謳歌していい。50歳からは心の贅肉を落として軽やかに生きよう。


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『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


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