自分のご機嫌をとる「3つのルール」。50代後半、「外見の衰え」は内面から変えていく!/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

外出先でふと鏡に映った自分の姿に愕然とすることもあるこの頃。年齢に甘んじてはいけないと、中道あんさんが思ったのは「心のご機嫌をとって七難を隠すこと」。そのために行っていることとは?

【前回】 【50代からの暮らしのヒント】生活に「香り」を添えると...実感した「意外な効果」

自分のご機嫌をとる「3つのルール」。50代後半、「外見の衰え」は内面から変えていく!/中道あん pixta_88702820_S.jpg

デパートのエレベーターに乗って、ふと自分の顔をみてギョッとします。

鏡の前で作り笑顔のときは

「まだまだ若い!」

「目も大きく開いている!」

「自分は捨てたもんじゃない!」

と思ってみますが、実際にエスカレーターの鏡に映し出された素の自分は、顔はたるみ、瞼は落ちています。

そう、意識しなければ外見は顕著な老化が現れているのです。

そんな自分の姿を見て「まぁねぇ、だってもう還暦だもん」と自分を慰めます。

だからといって、そこに甘んじてしまったら気分まで落ち込んでしまいます。

今の50歳は30年前とは違い、すごく若々しくは見えています。

でも閉経期は変わらず、やっぱりゆらぎ世代です。

なんとなく「しんどい」というのもこの頃から感じ始めます。

中には鬱々とした気分が押し寄せるときもあります。

そういうのを抱えつつ家のことや仕事をこなしてきているのです。

60歳になると、今度は「シニア」という言葉が追い打ちをかけてきて「老い」を感じえずにはいません。

「これではまずい...」と思うようになったのです。

3040代のころ、いい妻、いい母になろうと生真面目に家の中のことを取り組んだ結果、いつも小忙しく、何かというと直ぐにキレていました。

不機嫌のベールをまとったままであっても若さゆえ美しかった(美人という意味ではありません)。

若さって、それだけで輝いていますよね。

でも、50代後半からは、はそうはいきません。

外見の衰えは内面から変えていかないと、と思うのです。

不機嫌になったり、うっとおしい気分になるようなことはしない。

たとえ仕事であっても「嫌なことは」はしない。

可愛い子どもだからといって無理をしない。

昔の人は「色の白いは七難隠す」と、それだけで難点を隠すと言っていましたが、加齢とともに顔もくすんできます(昔は色が白いと褒められましたが)。

今なら「心のご機嫌は七難隠す」でしょうか。

私が40代前半に出会った素敵だなと思った60代の女性は、いつも余裕があって穏やかで押し付けがましくなく、ひとりで趣味の旅行を謳歌しておられました。

一緒にいるとこちらのほうまでご機嫌になれるような女性でした。

いつかあんな風に歳を取りたい。

そう思っていたらアッという間に自分もその年代に。

だからこれからは「ご機嫌に生きよう!」と心に決めたのです。

さて、ご機嫌の取り方ですが...。

それには、ベースが大事ではないでしょうか。

ふにゃふにゃな土地に家を建てたらグラグラして、建ってはいられません。

同じようにご機嫌だって、自分というものが分からなければ、ご機嫌のとりようもないものです。

だから自分を整えておくのが大事になってくるのではと思うのです。

私の場合はですが、まずは「嫌なことはしない」「人と比べない」「執着しない」

この3つをベースにしています。

まず「嫌なことはしない」ですが人生は修行と教えられてきたので、嫌なことや困難を乗り越えたからこそ、豊かになれると思い込んでいました。

でも、それは自分のしたいことだからこそ、嫌な部分やめんどくさい部分を乗り越え、自信になっていき自分の可能性が広がるのです。

「今日は仕事に行きたくない、嫌だから休もう」というのとは別物です。

「人と比べない」について思うのは、今はSNSが盛況の時代、素敵な日常を演出した投稿も目立ちますよね。

演出だと分かっていても自分のリアルと比べて「羨ましい~」ってやっぱり思ってしまいます。

他人と比べて幸せかどうかの相対的価値観と、他人とか関係なく自分の「寝る前の1杯のワインが最高に幸せ!」という絶対的価値観。

「自分にとってはコレが一番幸せ」というものがあれば人と比べることはなくなります。

もし、SNSを見てモヤモヤするのであれば、見ないようにする。

他人のあれこれを知らなければ、それまでです。

そして「執着しない」、これはなかなか手ごわいです。

目標を達成したり夢を叶えたりするのは、諦めない心、執着心は必要かもしれません。

ポジティブに働けば、それなりに効果はあると思います。

ただ、あまり執着心が強いと、いつまでも過去のことを覚えていて愚痴を言ったり、または過去の栄光にすがり現状を受け入れらなかったりします。

私の好きな日本酒に三重県の地酒「而今(じこん)」があります。

その一升瓶に貼られている裏ラベルに次の言葉がしたためられています。

"過去に囚われず未来に囚われず今をただ精一杯に生きる"

とてもいい言葉だと思います。

何か不安な気持ちの時には、この言葉を思い出し「何に執着しているのかな?」と立ち止まるようにしています。

この3つのベースを整えるだけでもご機嫌な生き方になっていくと思います。

その上でさらにご機嫌になれることは何かを見つけて、どんどんやっていこうと思うのです。

また別の機会にご機嫌になれることをお伝えしますね。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

中道杏.jpg

『「誰かのために」を手放して生きる』

(中道あん/自由国民社)

これまで「家族のために」生きてきた自分に、革命を起こしてはみませんか。そろそろ自分を大切にして自由を謳歌していい。50歳からは心の贅肉を落として軽やかに生きよう。


shoei.jpg

『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


50life_cover-obi.jpg

『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


週3日、LINEでオススメ記事が届く!

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP