20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
先日、SNSを通じた旅に出て新鮮な時間を過ごしてきたという中道あんさん。50代だからこそ、興味のあることにどんどんチャレンジしていったほうが良いと考え、多彩な活動を行っていて...
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6月にSNSを通じて2泊3日の旅に出ました。
その場所が「はじめまして」の人も含まれる、女性3人の旅。
3人で行動する時間もあれば、ひとりの時間もある。
ちょうどいい塩梅の距離感で過ごせました。
ひとりではきっと知ることがなかった場所もあり、良い体験に。
初めてのことはちょっとドキドキするけれど、「いいな」と思ったことに素直に乗っかってみて本当に良かったと思いました。
雑誌やネットニュース、SNSでも情報はあふれまくっているので「今を逃がしてもまた次がある」と思いがちです。
でも、「今」という時間は刻刻と過ぎていき、全く同じことは起こらないものです。
だから、今の瞬間に「いいな」と思ったら、その気持ちを大事にしたいと思っています。
なぜなら50代は若いようで、そう若くもないからです。
興味のあることには、どんどんチャレンジしていかないと、体力的にもキツクなっていきます。
そんな風に考えて作った「日本酒を嗜む会」。
純粋に「日本酒」について造詣を深め、楽しむ場所になれば、日本酒を好きな人が増えるのではないと考えました。
きっかけは、ちょっとした日本酒の興味からです。
その興味を「誰かと共有すればもっと楽しくなるはず」
「ひとりではできないけれど、誰かと一緒なら夢は広げられる」
と、直感的に感じブログで発信しました。
興味をもったら、まず小さな一歩を始めてみることは大事です。
マンツーマンで始めたピラティスも、いつしか仲間が増えて、2か所で月に6回トレーニングをしています。
かれこれ3年近くになりますが、しんどいからサボってしまったということが一度もありません。
ただ、自分ひとりだけだったら続けられなかったかも...と思うことはあります。
人の意思の力なんて弱いものですから、なんだかんだと自分にとって都合のいい言い訳を見つけてはサボっていたことでしょう。
でも、仲間がいれば、待ってくれていると思うので休めないのです。
お互いに切磋琢磨していきますし、健康な体つくりに興味があるので、その場所で交わす会話も楽しいものです。
だから、休まずに行ってしまいます。
家庭でもなく職場でもなく、素の自分でいられる第三の居場所を「サードプレイス」と呼ぶそうです。
以前、雑誌の取材でサードプレイスの作り方というテーマで取材を受けたことがありました。
私がサードプレイスに参加する場合は、「いいな」と思ったことに、「だって」や「でも」などやらない理由が頭に浮かぶより前に「エイッ」と飛び込むことです。
時間が過ぎれば過ぎるほど、やりたい気持ちは薄れてきます。
なので、熱いうちに行動に移すことです。
そのためにも、自分の気持ちを優先させる癖をつけることが大事ですね。
自分がサードプレイスを作る場合は、面白いと思ったことを誰かに「シェア」することです。
内容に共感してもらえれば仲間は増えていきます。
「したいこと」は自分の胸の内にしまっていくら温めても、行動しなければ何も起こりません。
だから完璧でなくてもいいので、「○○したい」と誰かに聞いてもらうことです。
この小さなアウトプットが大事です。
日本酒を嗜む会は、そうしたことがきっかけでたくさんの仲間が増えました。
サードプレイスをもつことで人生は豊かになります。
あなたらしく居られる場所をぜひ作ってみてください。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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