あなたは今、「家族のための私」で生きていませんか? 「もしあなたが『このままの人生で本当にいいんだろうか』。そう感じているならば、自分と向き合うサインです」と語るのはAmeba公式トップブロガー・中道あんさん。「夫や3人の子供たちとくらべて、ただ歳を重ねているだけ」と感じながら専業主婦をしていた中道あんさんですが、40歳でパートを始めたことをきっかけに、その後は正社員となり、夫と別居、そして50代半ばで起業をするまでに人生が変わりました。
中道あんさんが「このままではいけない、変わらなきゃ」「一歩を踏み出そう」と考え、「私のための私」になれたのはなぜなのか。中道あんさんの著書『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』(KADOKAWA)よりこれからの時代を生きるヒントを厳選してお届けします。
【前回】専業主婦だった私が40代でパートを始め、夫と別居し、50代で起業した理由
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あなたの人生を生きていますか?
本当の自分を押し殺さない
会社という組織、ママ友という輪、家族という愛すべき人たちの中にいても、実は周りに気を遣いながら毎日を過ごしていませんか。自分でも気づかないまま、自分を押し殺して生きている人も、いるのではないでしょうか。
言いたいことを言えないのは、息苦しいはずです。その息苦しさを感じないようにするために、今度は自分の感情にふたをしてしまう。そうすることで、何事もなく平穏な日々が過ぎていくのだけれど......。
そのうちに、「ねぇ、何を食べたい?」とか「ねぇ、どこに行きたい?」とワクワクするようなことを問われても、「なんでもいいわ」「うーんどこだろう?」と答える人になってしまいそう。自分のことなのに、さっぱり自分のことがわからない人になってしまうかもしれません。
すると、子離れの時期や定年が視野に入ってきたときに、
「子どもが巣立って寂しい......」
「会社を辞めたら何をすればいいんだろう」
と、途方に暮れるタイミングが訪れます。
この段階になってはじめて、自分に違和感を持つことになるのです。
それを薄々感じているからこそ、今、あなたはこの本を手に取ってくださっているのではないでしょうか。
まずは変わろうと決めること
本当の自分を押し殺して、その時々で違う顔を作って生きていこうとするのは、自分をないがしろにしているともいえます。それは、自分の価値観ではなく、他人の価値観を優先して生きていることになるからです。
自分のことなのによくわからなくなってしまうのは、自分で考えて、自分で選び、自分で決めて行動する経験をしてこなかったからです。いつも誰かに責任を委ねるクセがついてしまうと、自分で考える機会を失います。
自分の人生を生きるために、母親であっても、妻であっても、「自分ひとりの時間」「自分ひとりの居場所」を持つのは、大事なことです。
もし、あなたが「このままではいけない、変わりたい!」と思っているならば、自分で考え、自分で選択し、自分で決めて、自分の責任で行動しようと意識することから始めましょう。たとえ小さな一歩でも、それを日々続けているうちに、少しずつ、自分の思い通りに生きられるようになります。
それには、何歳からでも遅いということはありません。気づいたときがベストのタイミングです。まず大事なのは「変わろうと自分で決めること」です。
POINT
自分らしく生きるために、まず大事なのは変わろうと決めること。