<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆらら
性別:女
年齢:53
プロフィール:同居している76歳の母が肺がんの手術で入院。突然これまで任せっきりだった家事を全て自分ですることになりました。
母と同居を始めてから、主に母が家事をするようになりました。
こまめに廊下を雑巾掛けしたり、私の留守中に家中掃除機を掛けたり。
私は母が忙しいときや自分に時間ができたときに、一部屋ずつとかトイレ掃除だけとかピンポイントに掃除をしていました。
その生活スタイルを始めて4年ほどになります。
先日、母が初期の肺がんと診断を受け手術をしました。
母が入院している間は私一人で家事をすることになります。
しばらくは時間を作り今日はリビング、今日は寝室と一部屋ずつ掃除をしていました。
ある日、お天気が悪く出掛ける予定を中止した私は、たまには一度にまとめて掃除をしようと思い付きました。
各部屋を掃除機でザッと綺麗にしただけですが、結構汗だくになりました。
全身運動になったかなと思えるほど達成感を感じた私は、気分良く一日を終えたのです。
しかしその日の夜、寝返りを打とうとして体を動かした瞬間、何だか腰の辺りと首が痛くて目が覚めました。
その後も何度か目が覚めてしまい、ぐっすり眠れませんでした。
そして翌朝、目が覚めると体のあちこちに激しい痛みが。
起き上がろうとしても痛みで動けません。
足も腕もひどい筋肉痛で、腰も痛いし肩も凝っているし、首は右にも左にも回らずとにかく全身が痛くて重くて動けなかったのです。
たった一度家中を掃除しただけなのに、こんなことになるなんて衝撃でした。
掃除は運動になると聞いたことがありますが、そんなレベルとはとても思えません。
そして気付いたのです。
これは恐らく私の体が衰えたということ。
もちろん年齢とともに衰えるのは当然ですが、ただの運動不足というよりもこの4年近く母に掃除をほとんど任せっきりだったことで、体力が落ちたのだと思います。
痛くて動けないとはいえ母は入院中。
私が動かないと家の中は回りません。
娘に頼めば手伝ってくれると思いましたが、それよりまずフラフラな私の姿を見て笑うのだろうと思うと、恥ずかしいし悔しいし頼む気持ちになれません。
「老体に鞭打つ」という感じで何とか体を動かし、ゆっくりゆっくりと朝食の支度や洗濯をしました。
激しい痛みは一日では治まらず、というよりむしろ太腿の辺りの筋肉痛などは翌日の方が酷かった気がしました。
3日目も少し痛みが残っていて、買い物に出掛けてもふと力を入れた部分が痛んでしまい、何だかいつもと違う変な動きをしている気がして恥ずかしかったです。
こんなことがまた起きないように、でも運動不足なら改善しなければとも思い、週に一度家の中を全部掃除する習慣にしようかとも思ったのですが...。
痛みで決意もすぐに薄れてしまい、またぼちぼちと一部屋ずつの掃除に戻ってしまいました。
ただ、母は入院する前まで暑い夏の日でも家中を掃除していたことを考えると、あまりにも自分の体力がなさ過ぎて危機感を覚えました。
その後退院してきた母は、まだ掃除機を持つことすらできません。
今後、以前のような体力にはなかなか戻れないと思います。
これから先、私ができるだけ家事をしようと思うのと同時に、今回のように動けなくなるほど無理をしなくて良いように、日頃からコツコツと綺麗にすることを心掛けようと誓いました。
そして何より私は家事だけでなく、少しでも体の衰えるスピードを落とせるように体力を付けなければと改めて思いました。
ただ、私の悪い癖で、その場はやってみようと決意をしてもすぐに怠けてしまいます。
そこで、まずは近所の買い物なら車をやめて歩くことに。
ショッピングモールに行ったときなどは、建物内を何往復か歩くなど、普段の行動にプラスして体を動かすといった無理なく続けられる運動を取り入れるようにしました。
これならうまくいくかもしれません。
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