<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女
年齢:63
プロフィール:会社員。同じく会社員の夫(62歳)と現在は二人暮らしです。
4年前、夫は58歳、私は59歳の時に大きな夫婦喧嘩をして、私は離婚まで考えました。
当時、夫はガラケーを使っていました。
ガラケーはミュートになっていましたが、しょっちゅう着信を示す怪しい光を放っていました。
スマホならLINEやメールだけではなく、様々なアプリからの通知が入ってくるので、光ったり音がしたりするのは分かるのですが、ガラケーが光ってばかりいるのはなぜ!?
女の勘というやつでしょうか、なぜかビビビッときました。
「いい歳をしてこんなこと考えるなんてみっともない」
「頭の毛も薄くなり始めてポコリと出てきたお腹だし、モテるわけないでしょ」
そう思っていたのですが、モヤモヤに耐えきれなくなり、夫がお風呂に入っているときにガラケーを覗いてしまったのです。
するとSMSメッセージに「会えなくてざんねーん(ハート)」とメッセージが入っていました。
名前を見るとどうやら女性のよう。
こういうとき、本当に頭が「ガーン!」となるのですね。
いい歳をして嫉妬で詰め寄るのはみっともないし、こちらも戦略を立てなければ...と思ったのに、私は我慢ができませんでした。
「携帯見たから! いい歳して何やってるの!」
切れた私はお風呂から出てきた夫に怒鳴りました。
「勝手に何見ているんだよ。それにただの同級生でメールで遊んでいるだけだよ」
夫は開き直ったのか平然としていました。
夫の中学生時代の同級生はみんな仲が良く、同窓会でも盛り上がるということは以前から聞いていました。
でも還暦を前にした男女が、くだらないメールを送り合っていたことを知り、なんだか情けなくて許せなかったのです。
そうして一晩中の大喧嘩に発展!
お互いの過去まで持ち出して、もうグチャグチャです。
翌日、疑い深くなってしまった私は、夫が以前使っていた古い携帯を探しだし、充電をしてみると過去のメールの一部を見ることができました。
「やっぱり...!」
なんと朝から晩まで同級生の女性にメールを送っていました。
同級生といっても、夫の同窓会の写真を見ると、失礼かもしれませんがおばさんです。
それでまた気分を悪くした私は、仕事から帰ってきた夫に問い詰めました。
「ずっとこんなことしていたのね」
そう言うと、夫は逆ギレしてきました。
「だから同級生とメールで遊んでいただけだと言っているじゃないか! そんなに疑うならこんな携帯いらない!」
と言ってガラケーをフローリングの床にたたきつけて「ボキッ」と割ってしまったのです。
怒った夫はその日から口を利かなくなり、食事が終わると自分の部屋に閉じこもるようになってしまいました。
しばらくはこのような状態が続き、二人暮らしなので家の中はひっそりとして重苦しい空気が漂っていました。
いい歳をしてくだらない夫婦喧嘩をしてしまったと、お互い落ち着くまでに2週間ほどかかりましたが、私は許せる気持ちになったわけではないのです。
ただ、どうでもよくなったのかもしれません。
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