20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は新型コロナウイルスの影響による、「外出自粛中の大型連休」の過ごし方についてご紹介します。
前回の記事:コロナの影響で母の老人ホームが「面会禁止」に。今、私にできることは...
4月に始まった外出自粛生活。
そこに大型連休が重なり、主婦は何かと忙しいものです。
フリーランスで活動している私は、元々、引きこもり生活みたいなものでした。
外出自粛も私自身はあまり変わらない。
ですが、普段いない家族がずっと家にいる。
それに、長男、長女はもういい大人です。
以前の私なら、おもてなしのごとく、おさんどんに追われていたことでしょう。
でも、それはもうやりたくないなぁと思ったんですよね。
三度の食事の世話をするとなると、朝食を食べ終われば、昼食のことを考え、昼食を食べ終われば、夕食のことを考える。
一日中食べることばかり考えるのは時間に追われるようで嫌なのです。
ということで、気分が乗らない時にはテイクアウトを利用することにしました。
お気に入りのお寿司屋さんも、お客様があまり入っていないようです。
テイクアウトは20%OFFという割引きになっていました。
いつもと変わらない美味しさなのにお安く提供していただけて、有難かったです。
あとは、なぜかモスバーガーにハマってしまい、ランチに3度も食べてしまいました。
コロナの影響でどこも売り上げは大幅に減少しているようですね。
利用できるものは利用して、作ることより食べることを楽しむことにしました。
大人3人家族。
その日一日をどんな風に過ごすかはそれぞれの自由。
普段は一日中リビングで過ごしていましたが、使っていない部屋に籠ってみるととても集中できることがわかりました。
「この部屋を仕事部屋にしたらどうなるんだろう?」と思うとどんどん妄想が膨らみ、リフォームのサイトをネットサーフィンして楽しみました。
「自分の部屋を持つ」という発想がなかったのですが、この長い休みをきっかけに「大人家族の住まいの形」にも興味が出てきました。
自粛連休を、わが家で一番喜んだのは愛犬のガクではないでしょうか。
わが家にやってきてから2年半。
こんなにも家族と一緒の時間を過ごしたことはなかったと思います。
ガクが来てからというもの、家族の話題の中心はガク。
「今日のガクはこんなオモシロイことをした」
「散歩中に犬に向かって吠えたのは何故なんだろう?」
「新しい決まりを覚えたので見てほしい」
...などなど、それぞれがガクとの関わりの中で見つけた出来事を、自分だけの自慢話のように披露する。
ガクが来てから、圧倒的に家族の会話の量が増えました。
「今日のガクはどうだった?」と息子や娘が自然に聞いてきます。
私も、仕事で家を留守にすると、ごはんは食べたか、散歩には行ったのか、ちゃんと排泄はしたのかなど、気になって気になって。
子はかすがいという言葉はよく聞きますが、犬もそれと同じで、話題が尽きることはありません。
この連休中はみなやることがないので、犬とのスキンシップを今まで以上に楽しんでいます。
普段連れて行くことがない長男が散歩に行くためにリードを握ると、尻尾のふり方が大きくリズムが良いんです。
男同士分かりあえるものでもあるのでしょうか。
世界は今、コロナの影響で経済がストップしている状態です。
それまで普通にできていたことができなくなり、それによって困ることもあれば、困らないこともたくさんあることに気付きました。
自分がコントロールできないことは諦めて、自分のご機嫌の取れる方法で過ごしています。
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