<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
今から10年前、30歳の時にある地方の神社に観光に行きました。
その神社は駅から歩いても行けますが、少し距離があります。
本当は駅にお昼くらいに到着する予定が午後3時くらいになってしまい、少し焦っていました。
運良く駅前に貸自転車屋さんを見つけたため、神社まで自転車で行くことにしました。
その時の私は大きなリュックを背負っていました。
「これから神社に行くのですが、駅周辺か神社のまわりに荷物預かりをしてくれる場所はありますか?」
このまま神社観光をするには邪魔だったので、貸自転車屋の60代くらいのおじさんにそう聞いたところ、わずかな追加料金で貸自転車屋さんが預かってくれるとのこと。
ラッキー! と思い、おじさんにお礼を言ってさっそく神社に出かけました。
念願の場所を堪能して、家族にもお守りやお土産を買って大満足で自転車を返しに戻りました。
ところがなんと、貸自転車屋さんは閉まっていました。
きっちりと降ろされたシャッターには張り紙がしてあり、「ここに電話すること」と電話番号が貼ってありました。
すぐに電話するとおじさんの怒鳴り声。
「何時だと思ってるんだ、遅いんだよ! 今から行くから待ってろ!」
何時だと言われても...まだ明るい4時30分です。
すぐにおじさんは私のリュックを持ってやってきました。
「お前、神社に行くだけで何でそんなにかかるんだ、神社なんて10分もあれば済むだろう、のろま! うちは4時閉店なんだよ! どうしてくれる」
おじさんは怒鳴りながら詰め寄ってきます。
4時閉店と言われても...最初に閉店時間をきちんと確認しなかった私も悪いですが、都会の店、いえ、普通の店なら当たり前に営業している時間です。
まさかそんなに早くに閉まるとは思いませんでした。
それに、私が行った3時の時点ですでに閉店の1時間前。
激怒するくらい閉店時間が大事なら、最初にそれを言うなり私の携帯番号を聞くなりするべきだと思いました。
「屁理屈を言うな、常識で考えれば分かるだろう、二度と来るな!」
おじさんに反論すると、そう言って乱暴にリュックを押し付けられました。
ちなみに、後で宿にあった何冊かの観光ガイド本を見ても、その神社の観光所要時間は1時間程度と書いてありました。
神社にいつも行っているような地元の人なら10分で済むかもしてませんが、大きなリュックを背負った私はどう見ても観光客です。
神社の所要時間は10分で閉店は4時が当たり前というおじさんの考えを押し付けられて一方的に怒られてしまい、楽しい旅行に水をさされた気分でした。
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