<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ひろえもん
性別:女性
年齢:58
プロフィール:海辺の街で猫3匹と夫と暮らす関西の普通のおばちゃんです。
私の夫(55歳)は日本語を話せない外国人です。
日本語でコミュニケーションがとれないので、なかなか就職先が見つからず苦労しました。
いまは派遣で雇ってもらっていて、勤め先には非常に感謝しています。
会社からの連絡事項は私が電話で通訳して取り次ぐことになっているのですが、つい先日、夫が半泣きで帰って来ました。
何があったのか尋ねると、その日退勤するときに通路にあった台車を横にずらしたら、同僚がなぜか怒って胸で夫の体を押してきたとのこと。
夫は涙目で顔が真っ赤だったので、よほど悔しい思いをしたのかな? と思いました。
台車が邪魔だったら「少し横によけて」とお願いすればいいのに、それができなかった夫も悪いですし、すぐ後ろにいた日本人の同僚に任せればよかったのでは? とも思いました。
ただ、詳しい状況は私も把握できていません。
これは会社から電話がかかってくるかもしれないと思っていたところ、後日、派遣会社の担当者からこのトラブルの件で電話がありました。
しかし、その日はちょうど休日。
私たちは遠出していて、夫は車の運転中でした。
私は助手席で電話をとり、通訳するため先方の話を聞いていたのですが、ことのほか電話は長く、グチグチと説教されました。
幸い、先方の後方にいた同僚が「(夫を押した)派遣社員は他の人ともトラブルを起こしているし、以前他の会社では問題があって会社を辞めたことがある」と報告してくれました。
そのため、派遣会社の担当者も夫が100%悪いわけではないと思っている様子です。
しかし、お説教はなおも続き「申し訳ございません」と、私は何度も電話口で頭を下げるしかありませんでした。
そんな中、私がナビしないと目的地にたどり着けない夫は、道に迷い始め、全然違う方向に走り出しました。
しかも、自分のことで私が怒られていることが伝わったのか、運転に集中できず、車線変更で後続車に接触寸前!
このまま話し続けると危険だと思いました。
「恐れ入りますが、運転中ですので...」
そう担当に伝えたところ「路肩に停めればいいでしょ!」とピシャリ。
とはいえ、道の事情で停めるところもなく「実はこちら停めるところもなくて」と答えると「真剣な話してるんですよ! どうするんですか?」と激昂されてしまいました。
私は「停車したらお電話差し上げます」と切り、コンビニで停車。
折り返し電話をすると「奥様は働いたことがないでしょうが、働くと嫌なことがあるのが普通です」と、上から目線でずいぶん失礼なことを言われました。
私は大学卒業後、就職して「お客様は神様」時代にサービス業の営業も経験しました。
それなりの辛酸は舐めているつもりですし、「このご時世に専業主婦を蔑視?」と、さらに不信感がつのりました。
ですが、トラブルの当事者は黙って聞けのような空気で、質問すると「私が言ったこと全然聞いてなかったんですか?」と嫌味三昧...。
結局、私は夫の代わりに1時間半のお説教を聞くことに...。
翌月の携帯会社からの通話料の請求金額は、夫の時給換算で4時間分!
もうモヤモヤが止まりません。
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