本名、住所、顔写真がネットに! 知らぬ間にSNSに登録していた89歳の父

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まどころん
性別:女
年齢:49
プロフィール:読書や映画が好きなスーパーインドア派。少し変わった家族とやっかいな持病に翻弄されつつも、気ままな一人暮らし。

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いつのまにかSNSに登録をしていた89歳の父。見ると本名・住所・顔写真をセットで世界に晒しており、慌てて本人に電話しました。のんきに「おぅ、久しぶり」と出たので、私は怒りを抑えてアカウントをつくったのか確認しました。すると「友達を探そうとしたけど、なんだか面倒で使うのを止めた」との返事。父にすれば「自分がページにアクセスしていない=やっていない」という認識だったようです。そこで、本人はそのつもりでもしっかり登録したまま個人情報をネットで公開していることを説明しました。ところが「だから?」と事の重大さを全く分かってくれません。言葉を選びつつ事態を説明し、すぐに削除をお願いしましたが「もうやり方も忘れたからログインの仕方も分からない」と、だんだん口調がイライラしてきました。

父は元々かなり短気でプライドも高く、普段から話し合いをしたくても「なんだその言い方は!」と怒り、一方的に話を終わらせる人なので、今まではずっとこっちが折れていたのですが、今回ばかりはそうもいきません。なんとか本人に作業してもらうしかないのです。私が初めて諦めずに食い下がるので「もういい! 明日携帯を買った店で言えばいいんだろ!」と完全に怒ってしまいました。でもショップでそこまでしてもらえる訳がないことも説き、手始めの作業をメッセージで送りました。もう高齢で根気もなく我慢が苦手な父はそれ以上話を聞いてくれず、途中で電話も切られました。LINEも無視です。困り果て、弟からも説得してもらいました。

翌日も諦めない私と弟の話にだんだん事の重大さを感じたようですが、操作が分からないのでとうとう開き直ってしまいました。「こんな金もない年寄りの情報がなんだって言うんだ、昔は電話帳に全部出ていたじゃないか! 俺は友達を探してもダメなのか!?」と論点はズレていくばかり。正直私も投げ出したい気持ちでしたがこればかりは看過出来ない話です。
結局、解決まで3日かかりました。何度も電話を切られメッセージも無視されましたが、それでも追いかけました。最後は母のスマホにテレビ電話をし、父の画面を映してもらいながら私が指示を出してやっとアカウントを削除しました。

よく子もどのSNSで親が悩むニュースを見かけますが、高齢の父にも当てはまる話です。ネット社会の怖さを知らないので、スマホはなんでも出来る珍しいおもちゃでしかありません。個人情報を守る大切さも知りません。子どもならば親が介入出来ることはあっても、遠方の娘にはなにも出来ないのです。今回は本当に参りました。

転勤族だった父は友達もいなくて寂しかったのだと思います。暇はあるし、なんとなく面白そうだからやってみた、という単純な動機だとも理解しています。好奇心だけあり、SNSのシステムもネット社会の怖さも悪意も分かっていない人にスマホを持たせる恐怖。私がまだ気がついていないだけで、まだ何かある気がしてなりません。ヒヤヒヤしながら過ごしています。

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