日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「子どもと音信不通に...」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんがアドバイス。さて、あなたはどう思われますか?
【お悩み】
何を言っても「うるさい」と言われ子どもと音信不通に
親子の付き合い方に悩んでいます。
子どもに対し、良かれと思い、アドバイスのつもりで話したことでも、「もう、うるさく言うな」と言われ、電話をかけても出ず、折り返しもなく、そのうち音信不通、のくり返しです。
普通に、愛情いっぱいに育てたつもりなのですが...。
伴侶ができると、人は変わるものなのでしょうか。
埼玉県レオンさん(67歳)
【おこたえ】
子どもがしっかり自立した証拠。親こそ子離れを
大人になってからの親子の付き合い方は、とても難しい。
なぜなら、子どもはもう子どもではないからです。
親子関係がうまくいっているときというのは、親が上で子が下の立場のとき、つまり、子どもが子どものときだけです。
親にとって、子どもは何歳になろうが子どもですが、子どもの方は日々成長していて、もう親の傘下の人間ではないのです。
まれに世間には、友達のような仲良し親子がいますが、お互いが依存しあっているだけで、お手本にするような親子関係とは言えません。
動物の親子を見習ってください。
子どもがある程度になると、親は身を引きます。
このときが親も子どもも自立するときなのです。
お子さんが音信不通なのは、親が嫌だとかそういう感情的なことではなく、子どもが自分の道を歩んでいる証です。
むしろ喜ぶべきことです。
子どもが元気でやっていればいいじゃないですか。
あなたこそ、家族から自立する良いタイミングかと思いますよ。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
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