【お悩み相談】「楽天的に、悩まぬよう心掛けたい」それで良いでしょうか?

日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「楽天的に生きていいのか...」というお悩みに、カウンセラーの時田ひさ子さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?

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【お悩み】

楽天的に、悩まぬよう心がけたい

普段から、なるべく悩まないように心がけています。

悩んだところで、プラスになることは少ないように思っているので。

この年になれば楽天的に生きるよう心がけるべきではないか、と思っていますが、それで良いでしょうか。

大阪府 N・Iさん(83歳)


【おこたえ】

楽天的かそうでないかは、人それぞれ

悩まないようにするということは、実は、できそうでなかなかできないことなんです。

悩んでいる状態に、人は勝手になるからです。

悩みたくて悩んでいるわけではなく、悩む状態に勝手になってしまうものなのです。

なので、気付いたときにはもう悩んでしまっています。

止めることはとても困難なのですが、おそらくご相談者様は「悩みに入ってしまいそう」な間際で、ハッと気付かれて止めていらっしゃるのだろうと思います。

楽天的に生きることができるかどうかは、そもそもその人の気質によるものですが、楽天的に生きやすい方と、そうでない方とがいらっしゃいます。

なので、ある年齢になったら皆が楽天的に生きるべきというわけではなく、その方らしく、持って生まれた気質を否定せず、たとえクヨクヨしやすい場合でも、「自分はクヨクヨしやすいんだったな」と、捉えることが生きやすさだと私は考えています。

楽天的でいられるのであれば、あえて悩む必要など一つもありません。

どうぞ、そのままでいらしてください。

●時田ひさ子さん(カウンセラー

※記事に使用している画像はイメージです。

 

今回の先生

時田ひさ子さん
カウンセラー。専門は「複雑な人の心」

この記事は『毎日が発見』2023年1月号に掲載の情報です。

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