日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「悩みでもないのに次々と物事を考えてしまい眠れない...」というお悩みに、マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
あれやこれやと考え過ぎて全然眠れません
悩み事が格別あるわけではないのに、いろんなこと(一日の出来事とか、人のこととか)を寝ついてからぐるぐると、次から次へと考えてしまい、寝つきが悪くなったり、不眠状態が習慣化しています。
薬を飲むのは嫌なんです。
リラックス音楽をかけても効果がなく目が冴えてしまいます。
どうしたらスーッと眠れますでしょうか。
心理的な暗示や、入眠時のルーティン等、アイデアをいただきたいと思います。
日中は、体操などしていて、決して運動不足ではないのですが。
静岡県Y・Mさん(72歳)
【おこたえ】
しっかり呼吸をし"いま、ここ"を大事にすることです
次々と物事を考えてしまい、眠れない、寝つきが良くないというのはよく聞く話です。
しかし、この「次々に物事を考えてしまう」というのは、人間の脳の性質でもあるのです。
脳科学では、私たちの脳は、何も行動をしていないとき、注意散漫になったり、雑念がわきやすいといわれています。
特に、過去への後悔、未来への不安、恐れなどを考えやすいといいます。
おすすめしたいのは、就寝前の「いまここ呼吸法」です。
やり方は簡単。
いまここの自分の呼吸に合わせて、「(息を)吸っている、吐いている」と心の中で呼吸の様子を簡単な言葉でつぶやいてみます。
そして、呼吸を続けていくと、体もリラックスしていきます。
呼吸を感じながら、リラックスしていくこの方法で、体は副交感神経が優位になり、眠りの準備に入っていきますし、余計な考えもわきにくくなってきます。
はじめは、1分。
慣れてきたら、3~5分行って、布団に入ってみてください。
●荻野淳也さん(マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事)
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