日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「息子がいないのが悔やまれる...」というお悩みに、心理アナリストの亜門虹彦さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
娘が2人いますが、息子がいないことが悔やまれてなりません
私は64歳の会社員の男性です。
我が家には息子がいないのが悔やまれてどうしようもない気持ちになることがあります。
職場の同僚たちには息子がいる人が多く、立派な会社に入社した子がほとんどでまぶしく思えます。
我が家の娘2人は、長女は契約社員で、次女はバイト。
情けないです。
息子がいればという感情を断ち切るにはどうしたらいいでしょうか。
埼玉県 うさぎさん(64歳)
【おこたえ】
2人の娘さんとしっかり向き合い、理解することから始めて
うさぎさんのお便りを拝見して、気になるポイントが2つありました。
ひとつは、"良い会社に正社員として勤めることが立派だ"という価値観。
この価値観こそが、いまのうさぎさんを苦しめている原因のひとつではないかと思います。
もうひとつは、2人の娘さんに対するどこか無関心な様子。
契約社員とか、バイトといったことは関係ない。
少なくとも自分にとって2人は、大切でかけがえのない最高の娘たちだと、なぜ思うことができないのでしょうか?
もしかしたらうさぎさんは、娘さんたちとのコミュニケーションがうまくいっていないのではありませんか?
会話の機会を増やし娘さんたちを理解しようとすることが、うさぎさんが悩みから自由になる近道です。
そんなうさぎさんにぜひご覧になっていただきたいのが、クリント・イーストウッド主演の『人生の特等席』という映画です。
年齢を重ね仕事にも不安を感じるようになった野球のスカウトマンが、娘との関係を築き直す感動作です。
●亜門虹彦さん(心理アナリスト)
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