「優しいけれど、自分がやりたくないことは絶対にやらない頑固な夫。もちろん、家事はノータッチ。思い返せば、私一人だけで家事を頑張ってきました...。重い買い物のときも、出産のときだって寄り添ってくれなかったんです! 今思い出しても怒りが湧いてきます。そんな夫もこの秋に定年を迎えます。これからは家事に参加してもらいます!」

出産を迎え「一緒にいようか」の一言もない夫

「お昼ご飯は卵サンドを作るね。買い物に行くから、お父さんの好きなメロンパンを買ってくるよ」

そう言って私は家を出ました。

帰ってくると、主人はコーヒーを飲んでいます。

さっと卵サンドを作って、紅茶を入れようとポットを持ち上げると、ポットが軽い。

「いつも言っているでしょ。コーヒーを飲もうとしたときポットが軽かったら、電子レンジを使って自分だけ飲まないで、お湯を沸かしてポットに入れてって」

何度言っても、主人はこの習慣をあらためません。

そのくせ、私がいるときは温かい飲み物は私がいれるものと決めています。

自分がお茶を飲みたいとき「おまえも飲む?」とたまには聞いていれてくれてもいいのではないでしょうか。

優しい主人ですが、自分がやりたくないことは絶対にしない頑固さも持っています。

「買い物は嫌い」と言って、大晦日のたくさん買い物があるときさえも、一緒に行ってくれません。

近くにドラッグストアができる前、買い物が多い日は自転車のハンドルの右側にはトイレットペーパー、左にはボックスティッシュを持ちながら、帰ってきたものです。

よく利用するスーパーの食料品売り場は地下1階にあり、お米も買う日は買い物袋が重くて自転車まで運ぶのが大変でした。

仲良く買い物をしている夫婦を何度うらやましく見てきたことか。

一番腹が立つのは長男を出産したときのこと。

予定日を過ぎたある日、破水して病院へ行きました。

私の母は私が24歳の時に胃がんで他界しているので、頼れるのは主人だけ。

それなのに主人は入院手続きを済ませるとさっさと1人帰ってしまったのです。

1人部屋でソファーも置いてあるのだから、「心配だから、泊まろうか」と言ってくれたら心強かったのに。

私はその晩、腰が痛くて一睡もできませんでした。

腰の痛みを和らげようと自分で押したところは、2.5センチぐらいのくっきりとしたあざになっていました。

朝になったら微弱陣痛になってしまいなかなか産まれず、点滴を打ち、看護師さんが私のお腹に馬乗りになって押し、吸引してもらってやっと生まれたのです。

この話と共にあざを見せたはずなのに、2年後次男を出産するときも主人は付き添うとは言いませんでした。

陣痛促進剤を2時間ごとに飲みながら、なんとか自然分娩でと祈りました。

午前2時15分、無事出産。

看護師さんに「ご主人に知らせますか」と聞かれたのですが、主人を思いやって「朝でいいですよ」と言ってしまいました。

今でも、翌日の主人ののんびりしたコメントが忘れられません。

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