「私は人から言われた嫌なことが忘れられない性格です。モラハラだった父から小さい頃から暴言を吐かれることは日常茶飯事でした。そんな父も82歳です。父には理想の老後があるらしいのですが、自分がやってきたことを考えれば『家族の絆』なんてあるわけないんです」

父の暴言に自信喪失。自己否定ばかりの性格に

「『エンドレス』って意味わかるか? 終わらないって意味。おまえの母さんは『エンドレス・バカ』だな」

私が小学生だった頃、テレビを見ていた父からそう言われショックでした。

こんな覚え方、したくなかったです。

父は今でいう「モラハラな人」で、暴言を吐くのは日常茶飯事でした。

基本的に大きな声で相手を貶める言葉を発し、自分が理解できないことは認めず、そういうときの常套句が「俺をバカにしてるのか!?」。

異常にプライドが高いので、父に不利な話をすると「なんだ、その物の言い方は!?」と威圧の言葉を毎日のように浴びていました。

このような暴言の数々は少しずつ「自己否定」として積もっていきます。

私の場合、何をやっても自信はないし、向こうが誉めようとして近寄ってきても「あれ? ダメだったかな? 精一杯やってみたんだけどな」と心は逃げる準備をしてしまいます。

でも、そこで「良かったよー!」と第一声をかけられると、緊張から一気に安心して、膝からガックリきてしまいそうです。

情けないことに、ほめられることに慣れていないからです。

一方、暴言を吐き続けていた現在の父は、「子どもたちに慕われる幸せな老後を送る」と信じきっていたようです。

しかし、自分がやってきたことを考えれば「家族の絆」などあるわけもなく、私たち子どもはなるべく父に近寄らないので、父はテレビを見るだけの生活を送っています。

母は異常な我慢強さでかろうじて父と一緒にいますが、明るい人なので友だちも多く、周囲と親しくなりやすい人なので安心です。

「蒔いたものしか刈り取れない」という言葉がありますが、父を見ているとつくづく本当だなと感じます。

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