「あなたに幸せな老後なんて訪れない」モラハラだった82歳父の孤独な生活に、娘が今思うこと<前編>
「人から言われた嫌なことは、ずっと忘れられないものですよね。例えば、小学生のときに先生から言われたことや、母から言われたことが心の傷になって…。私の場合、父はモラハラな人で、暴言を吐かれ続けてきました。私が『自己否定』してしまう性格になったのは、父のせいだと思っています」
小さいときに、母にあげた花のプレゼント。「もったいない」と言われ...
私見ですが「幸せになれる人とは、ほどよく忘れるのがうまくて楽天的な人」だと思っています。
私は良いことも悪いことも、無駄に記憶力が良くて忘れられず、非常に苦労しています。
よく「ひどい言動をした方はすぐ忘れるが、された方は忘れない」と言いますが、まさにそう。
「子どもだからどうせ忘れちゃうよ」はあまりに楽観的です。
うんざりするほど、私は子どもの頃に言われた大人や友人の暴言を事細かに覚えています。
小3の給食のとき、食べ物を落としてしまったことがありました。
それをトレーに置いて下げに行ったのですが、それを見たおばさん先生が「食べなさい! そんなんだから青っちょろい顔してるんだよ!」とみんなの前で怒鳴りました。
落とした説明は聞いてもらえませんでした。
私は当時かなり目立つ色白だったとはいえ、いまだにはっきり覚えています。
先生ご本人は忘れているでしょうね。
小2のとき、母(当時39歳)にプレゼントをしたくてお花屋さんに行ったことがありました。
うまく説明できないのと予算のせいで、カーネーションではなくダイダイの植木鉢を買ってしまった私。
「お母さん、プレゼント!」と渡したら「どうしてこんなのにしたの? もったいない!」とあまり喜んではくれず、庭でそのまま枯れていきました。
ショックでした。
ただ、このエピソード、実は私だけでなく、母にとっても大きな傷になっていたようです。
母は、私が30歳になるあたりから、ようやく冗談を言ったり、本音を言ったりするようになりました。
そのときにダイダイのことを謝られたのです。
「本当に子育てが下手だった。あなたにはかわいそうなことばかりしてしまって、小学生が花屋さんで言われたものを買っただけだろうに。思い出しただけで泣きたくなる」
そう言ってくれたことで、少し救われた気がしました。
そして、私が一番の暴言を言われてきたのは、現在82歳の父から。
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