「15年前に難病を患い、半身不随になった父。弱音も吐かず、献身的に介護してくれる母をいつも気遣い続けました。しかし、6年前、母が腰を痛めて手術をし、介護が難しい状態に...。そして、昨年父自身も容態が急変して...」

腰を痛めた母に父は「自分のせいだと」言い続けて

私の父は真面目で厳しかったけれども、陽気で明るい人でした。

一方、母は明るくて可愛らしい女性。

年が離れた兄は陽気で優しく、私は何不自由なく幸せに育ちました。

父は典型的な昔気質の亭主関白で、家族間では父が絶対的に強く、常に身を挺して家族を守ってくれていました。

そんな父が15年前突然、脊髄の難病を発症し、下半身に麻痺が生じ半身不随となってしまったのです。

定年を迎えても父は元気いっぱいで、母と旅行に行ったり、兄の子どもや私の子どもを色んな所に連れていったりしてくれていました。

変わり果てた姿の父に、家族全員がしばらくの間、現実を受け入れることが出来なかったことを覚えています。

家が大好きだったので、母が中心となり在宅介護をすることになりました。

歩けなくなっても皆の前では決して弱音を言わず、陽気に振る舞い、母も献身的に父の介護をしていました。

しかし母が6年前に腰を痛めてしまい手術をしました。

この時も父は、自分の方が重症であるにもかかわらず、常に母の心配ばかりしていました。

腰が良くなると思い決断した母の手術でしたが、結果的に手術前より悪くなってしまい、父の介護どころか杖をついて歩くのがやっとの状態になってしまいました。

そんな母の姿を見て、父は自分が悪いわけではないのに「自分のせいだ」と自分を責めていたようです。

1年前、父の容態が急変し、緊急入院しました。

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