ストレスが出やすい胃腸の不調 胃痛
胃の痛みは、ガスの停滞によるものと胃腸の弱りの2種類の原因がある
胃の痛みには、主に2種類の原因があると考えられています。
ひとつは、おなかが張ってガスがたまったことにより、痛みが生じている場合。東洋医学(中医学)ではこれを「不通則痛」と呼びます。血のめぐりが悪くなり、よくない状態の瘀血(おけつ)がとどこおっているので、対処法としては胃腸を動かし、気をめぐらせる必要があります。ストレスがかかっているので、キリキリと強い痛みがあるのがポイントです。
2つめは、胃腸が弱っているせいで腸を動かす力が足りずに痛む場合。東洋医学(中医学)ではこれを「不栄則痛」と呼びます。どんよりと重い痛みがあるのが特徴です。この場合はまず胃腸を元気にすることが必要なので、エネルギー補給剤や漢方薬を使うこともあります。
なお、胃痛のあるところを圧迫して痛みが増したら前者、軽減したら後者です。
Let's ツボ押し
【中脘(にくづきに完)】押し方:補
疲れた胃腸の働きを元気にするツボです。おへそと胸骨の先端(剣状突起)を結んだ線上の中央やや上にあります。あおむけになって両手のひらを載せ、手のひらで軽く圧迫しましょう。不快感がある場合は、押した手を軽く揺らすと、胃にたまっているものが抜けやすいです。お灸をすえるのもおすすめ!
【足三里】押し方:補
万能のツボですが、一番の効果は胃腸を元気にすること。さらに、「降濁」と呼ばれる、胃にたまった物理的にも精神的にも不要なものを排出する作用もあります。ひざの皿の真下の少し外側にあるくぼみから、指4本分下です。親指で垂直にじっくりと押してください。
Let's 養生
口の中がかゆ状になるまでしっかり嚙んで食べること
口のなかのものがかゆ状になるまでしっかり嚙んで食べることが大切です。私(櫻井)の患者さんにも、よく嚙むようにしただけで、それまで何をしても治らなかった胃痛と食欲不振が治ったかたがいます。
あと、食事中に飲みものを飲みすぎないこと。飲みながら食事をするとよく嚙まないうちに流しこんでしまって胃腸に負担がかかるほか、胃酸がうすまって消化力や殺菌力を下げてしまいます。また、あっさりとした味つけの食事を心がけ、量は腹八分目に。冷たいものは避けてください。
なお、胃腸が弱って痛む場合は「香砂六君子湯」という漢方薬もおすすめです。

