自分の「売り」は明確にしておく
ただし、仕事を変えるにも、何をするにもあなた自身に「売り」がなければ次の仕事が見つかりません。あなたは自分の「売り」がわかっていますか? たとえば私の今の「売り」は大まかに言うと
・投資信託や保険を売っていたのでお金に執着心がある
・接客経験が長いので座持ちが良い
・営業もやっていたので、セールストークもできる
・日本の会社員としての経験が長いので社会や組織について語れる
・ショウガールとしてのキャリアと実績がある
・ライターとしてもキャリアがあるので簡潔な文章が書ける
・女装とおじさんの二つの顔を持つので多面的に社会を見ることができる
・厚化粧好きの人に好かれる
ということでしょうか。え!? そんなの「売り」になるの? と思われたかもしれないですが、こんなものでいいのです。
あとはこれに数字や実績を入れて細かくアピールします。たとえば「厚化粧好きの人に好かれる」だったら「YouTubeのチャンネル登録者8・4万人超、X(旧Twitter)もInstagramもフォロワー2万人超」という数字を挙げてアピールします。「投資信託や保険を売っていたのでお金に執着心がある」だったら「各商品の販売資格を持っていた」とか「○○年の経験がある」とか「営業成績が支店内で一番だった」とかです。
売りがわからないならシンプルに転職支援サービスを利用
こういった作業が苦手だという人も、安心してください。今は転職支援会社がたくさんあります。転職支援の会社というのは個人に自分の会社に登録してもらい、それを求人している会社に売り込み、紹介料をもらうという仕組みになっています。だから、登録した人を売り込むために、一緒にセールスポイントや職務経歴書の内容を考えてくれます。通例では個人でも相談料を支払うことはありません。こんなにサポートしてもらえるなら、使わない手はないですよね。
私も最初に派遣社員から正社員に変わる時にこのサービスを使いました。以後は運が良いことに引き抜き→引き抜きという感じだったので、最初だけでその後はこのサービスは使っていません。
今の時代、転職する・転職しないにかかわらず職務経歴書というのは、一度作成しておいた方が良いと思います。なぜなら今までの自分のキャリアについての棚卸ができて、自分のセールスポイントがわかるし、いったん作成してしまえば、後は追加していくだけなので簡単にメンテナンスをしていくことができます。ちなみにこの職務経歴書の作成も転職活動も会社のパソコンではできないですよね。そのためにも自分専用のパソコンが必要なのです。
職務経歴書を一度書くと、働き方も変わってきます。今、やっている仕事は職務経歴書にどういう風に書くことができるか? ということを考えながら働くことができるのです。それはつまり自分の市場価値を考えながら働くことにつながります。そう考えると会社で何か公募している職種にチャレンジするなどの前向きな働き方ができて、経験の質も上がります。また、今の会社で昇進すれば、そのことを職務経歴書に書けます。すると転職時の評価が高まります。俄然、今目の前の仕事にもやる気が出ますよね。こうして好循環が生まれるのです。
<ニクヨの愛あるアドバイス>
転職するしないにかかわらず、自分のキャリアを客観的に見るために職務経歴書を一度は作成しておこう。今の会社の待遇に不満があるなら、自分のセールスポイントを明確にし、転職に備えよう。