5月20日、NHK連続テレビ小説『虎に翼』第8週36話が放送された。望むものは全て手に入れた寅子(伊藤沙莉)だったが、何もかもが上手くいくわけではなくて...。
今回寅子は、義父と子どもの親権を争っている満智(岡本玲)の依頼を引き受けることになった。夫を亡くし、すでに別の男性と暮らしている満智だったが、それはあくまで経済的な援助を受けるためだという。
これに納得のいかない義父は、「著しき不行跡(ふぎょうせき:行いがよくないこと)」を理由に満智を訴えたのだ。寅子は「いつになったら女の人ばかりが辛い思いをする世の中が終わるのかしら!」と憤慨するも、夫である優三(仲野太賀)からは「決めつけて突っ走ると思わぬヘマをするから」と忠告が。
そして結末は、まさに優三が忠告した通りのものになってしまった。裁判に勝利した寅子だが、のちに満智が嘘をついていたことが判明。満智の子どもたちは、亡き夫との子ではなく、現在同居中の男性との間にできた子だったのだ。
寅子の上司である雲野弁護士(塚地武雅)は、「これは明らかな過失、失態だ」「君の失態が誰かの人生を狂わせたことを、忘れてはいかん」と厳しい言葉を投げかけた。衝撃の展開に、視聴者からは「まさかの展開すぎる」「女性達を救いたいという寅ちゃんの思いを逆手に取られるなんて...」「15分でここまで描くのが凄すぎ」「いつも女性は被害者だという先入観に足をすくわれた」といった反響が寄せられている。
自分が守りたいと思っていた立場の女性に裏切られてしまった寅子。今後彼女に、どんな心境の変化が訪れるのだろうか。