NHK連続テレビ小説『虎に翼』17話(第4週)が、4月23日に放送された。今回はエピソード序盤から意味深な描写がいくつも散りばめられており、視聴者の間で考察合戦が白熱している。
腰の具合が悪いということで、教員の代役を立てた穂高(小林薫)。この日の授業に呼ばれたのは、寅子(伊藤沙莉)の同期である梅子(平岩紙)の夫だった。「家内の梅子がいつもご迷惑をかけているようで...」と笑顔で挨拶をする夫・大庭弁護士(飯田基祐)。一方で梅子の表情は、お約束の「スンッ」になっていた。
この夫婦の間に、何やら不穏な空気が流れていることに気づく寅子。そんな中で大庭弁護士は、ある女性にまつわる民事訴訟の判例を紹介する。
飼っているペットの犬が、通りがかった女性に襲い掛かりケガをさせた。女性はまだ嫁入り前で、しかも町一番の美人と評判だったという。彼女の両親は飼い主を訴え、1,500円の慰謝料を受け取ることに。ちなみに当時、死亡事件でも慰謝料は500円程度だったそう。
「彼女の将来を思えば、私は安すぎると思う」と断言する大庭弁護士。しかし、すぐさま「ウチの家内ならとれて300円がいいところだがな」と軽口をたたき、寅子をはじめ女性陣を凍りつかせるのだった。
梅子の家庭事情が垣間見えた今回のエピソード。実は彼を連れてきた穂高に、仮病疑惑が浮上している。冒頭で苦しそうに教室から出ていった穂高だが、人目がなくなった途端、ケロッとした表情で歩き始めたのだ。
仮病を使ってまで大庭弁護士に代講を頼んだ穂高。これにネット上では「穂高先生が怪しい存在に...」「なにが狙いなの」「大庭弁護士を使って、あえて現実という地獄を寅子たちに見せたのか?」「穂高先生が呼んだ梅子の夫は妻を下げて周りを褒める男だった...。それを見守る穂高先生は『それでも法曹界へ飛び込みますか?』と言いたげに見える」など、様々な反響が寄せられている。
穂高の行動は、何か意図があってのことだったのだろうか。