チャンネル登録者23.6万人の「Diy Soho手作り倉庫」を主宰する73歳のYouTuber、吉田三世さん。手作り歴は60年以上で本業は社交ダンスのドレス作りでしたが、コロナ禍で社交ダンスの競技会が一切中止になり、注文が途絶え、収入がゼロに。メルカリで見つけた大島紬を購入して着物リメイクを始め、それを動画で投稿したところ、たちまち大人気に。72歳でカルチャー教室で講師デビューも果たしました。「100歳まで、あと27年もある。明日、何があるかわからないから、面白い。人生まだまだ、これからよ」と吉田さん。そんな前向きでパワフルな生き方・考え方が詰まった著書『人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』(KADOKAWA)から一部を抜粋してご紹介します。
※本記事は吉田三世著の書籍『人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』から一部抜粋・編集しました。
食わず嫌いはしない。時流には乗ったもん勝ち
アトリエの一角に設けたYouTube撮影コーナー。ビデオカメラは逆さまに設置した三脚を物干し竿にガムテープで固定した手作り感満載のものです。普段は、この台の上でドレスを作っています。
新しい「もの」や「こと」に、惹かれます。
技術の進化はすごいなと思いますし、新しくて便利なものやことを生み出す人の発想、着眼点、知恵、工夫に感心するんです。
だから、新しいものを手に入れることができたら、とりあえず使うし、経験できることなら、迷わずチャレンジする。
そんな生き方をしてきました。
今でこそ、ほとんどの人が持っている携帯電話も、「すぐに使いたい!」と思って、NTTの2機種めから持つようになりました。
まだ持っている人が少ない時代だったんですよね。
ある日、地下鉄乗車中に着信音が車内に鳴り響いてね、たくさんの人の目が私と携帯電話に集まったことを思い出します。
最近は、高齢者でも、スマホを持っているでしょう。
子どもたちから「連絡手段のために持って」と言われて、渋々持っている人も、いるかもしれません。
どうせ持つんだったら、「使えない」じゃなくて、子どもや孫、近くにいる人に使い方を聞きまくって、使えるようになりましょうよ!
すぐに通話できるし、欲しいものや面白いことを求めて、わざわざ出かけなくても、いろいろな情報をキャッチできるから、ありがたいですよ。
インターネットやSNSも、「どんなもんだろう?」と思ってのぞいて、その便利さに、感激しました。
私は大学には行っていませんが、自分の心の動きというものに、ずっと興味があって、心理学を学んでみたいと思っていたんですね。