「学校や会社は電車の中だと思っていい」学校は、寄せ集めの環境/未熟なまま輝く

NHK・Eテレの教育番組や日本テレビ系列の人生相談番組などに出演し、15年間で約7万人に「相手も自分も大切にするコミュニケーション」を伝えてきたコミュニケーションと心の専門家・吉井奈々さん。そんな吉井さんによる、若者の心や人間関係の悩みを解決する一冊が『未熟なまま輝く キミへ伝えたい 自分を大切にする生き方・考え方』(KADOKAWA)です。「みんなと仲良くできなくていい」「自分の好きは自分で守る」「学校や会社は電車の中だと思ってもいい」「理解してもらえない=愛されてないではない」...心がラクになるヒントが満載です。今回は本書の中から、中学生~大学生の方はもちろん、子育てに悩む保護者の方、人間関係の悩みをお持ちの方にもおすすめしたい、「自分を大切にする方法」を抜粋してお届けします。

※※本記事は吉井奈々(著)、真白 ばに (著, イラスト)の書籍『未熟なまま輝く キミへ伝えたい 自分を大切にする生き方・考え方』から一部抜粋・編集しました。

【前回】「人との距離感」を吉井奈々さんが解説。距離ができてしまった時の解決策って?

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大好きだった服も着なくなる

人間関係のバランスを意識するためのイメージワークとして、服でたとえてみましょう。

着心地が良くて毎日のように着ていた服も、ふと、着なくなるときってありませんか?

嫌いになったわけでも、飽きたわけでもなく、なんとなく着なくなってしまった服。

でも、あなたが着なくなった服でも、他の誰かにとってはずっと欲しかった服だったりもする。

そういうときは自分のもとに留めておかず、誰かにあげるなど循環に委ねるのもひとつです。

実は人間関係も似ているところがあって、当時は大好きで毎日のように一緒にいて、居心地が良かった人とも、ふと、違和感を感じたりなんとなく居心地が悪くなったりすることがあるんです。

しかも服は変わらないけれど人間は変わります。

相手も、あなたも、少なからず変化しています。

私たちには心があり、感情がある。

興味も変わるし、やりたいことも変わる。

周りの人との関係も変わる。

だから見た目はあまり変わっていなくても、お互いに私たちは常に変化し続けているんだということを理解しておくことが必要です。

これは親子でも、友達でも、親友でも。

そして離れて行く人は、あなたの「今」にはあまり必要がない人になったと考えるのもひとつです。

当時はお互いに必要だった。

けれど、それも変わった。

見捨てるとか価値がなくなるのではなく、今の自分にとっては必要ではなくなった、ということなんです。

もしかするとあなたは新しい人と出会うタイミングかもしれません。

親元を離れて社会に出たから、出会う人もいます。

友達と離れたから、新しい友達に出会うこともあります。

あなたは常に、誰かにとって必要な人なのは変わりません

一緒にいる人が変わるということは、新しいドラマがスタートするということ。

時には人間関係も手放していいんです。

あなたに会いたい誰かが待ってますよ。

 
※この記事は『未熟なまま輝く キミへ伝えたい 自分を大切にする生き方・考え方』(著:吉井奈々、著・イラスト:真白 ばに/KADOKAWA)からの抜粋です。

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