値上げラッシュで「価値観」が変化。今までとは違う「お金の使い方」を楽しむ!/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

光熱費や食材などの値上げラッシュが続く中、価値観に変化がでてきたという中道あんさん。今までとはまた違ったスタイルで、外食や移動、ペットとの暮らしなどを楽しんでいるようです。

【前回】50代からの人生を前向きに。程よく「手抜き」な食生活はストレスフリー!

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私の楽しみのひとつは、カフェでまったりしたり、ハッピーアワーに合わせてちょっと飲んだり。

それは至福の時なのですが、どこのお店も値上げされていて財布に厳しくなっています。

電気・ガス代も上がっていますし、食材も値上げしていますから、そりゃあ飲食店の値上げも当然のことだと思います。

今までが安すぎたのです。

だからこそ、今は本当に食べたいものを食べる。

節約のための安さを追わないようにしています。

「あそこやったら安いし食べに行こう」と言っていた店はなくなっているのです。

ちょっと残念ですが、もう行かないというお店も何軒かはあります。

ある日、妹夫婦が自宅に食事に招待してくれました。

お店と比べ家の方がゆっくりでき、周りに気を使う必要もなくて、とても楽しく過ごせたのです。

すっかり気を良くしてホームパーティーに目覚めちゃいました。

今まで一緒に食事会に行くとどちらかが奢っていたのですが、お互いによく食べるので支払う金額もそれなりに高くて...。

代わりに美味しい食材をお取り寄せして楽しむ、家飲みにシフト。

コロナが終わって、家飲みが始まるという逆のパターンです。

これまでにあったのは、息子の釣果のクエ鍋パーティーに始まって、牡蛎・もつ鍋・手巻き寿司・天ぷら・餃子などなど。

どちらかの家でやった家飲みホームパーティーは毎回大盛況です。

家に人を招くとなると準備が大変だと思いがちですが、簡単なものしか作らないと決めているので負担はそれほど大きくはありません。

5月末には大阪などのエリアでタクシー料金の値上げもありました。

大阪ではおよそ12%の値上げ幅だそうで、我が家の場合、最寄り駅から家まで760円だったのが900円に。そして、家にタクシーを呼んで駅までいくと1080円が1300円に。

車を維持する費用と比べたらタクシーの方が断然安い!「時は金なり」の価値観で結構使っていましたが、今年になってから「そんなに急いで何するの?」と、余裕を持って行動するように意識しだしたら、タクシーを利用する回数が減りました。

代わりにバスに乗って出かけています。それなら230円で済みますから。

散歩がてらに歩くのも健康にもいいですしね。

犬を飼っているのでエアコンやガスファンヒーターの稼働率が高かったわが家。

特に夏や冬は24時間エアコンをつけっぱなし。

おまけに冬はガスファンヒーターもつけていましたが、光熱費の値上がりを受けて、夜中の暖房費を節約することにしました。

愛犬はわが家に来てから「寝るときはゲージの中で」と決めていたのに、2階に連れていき家族の布団の中で眠ることに。

ペットと人とは一緒に寝ないというポリシーも高熱費の値上げには勝てず。

でも、この価値観を変えたことによっていいこともあったのです。

犬がゲージに一切近寄らなくなり、これまで嫌々ゲージに入っていたのだと分かりました。

今年6歳。あとその倍の年数も生きられないかもしれません。

家族と一緒に過ごす時間を増やすことができた、と思えばこんないいことはありません。1畳分ほどの大きさのゲージを撤去すると、その分リビングがスッキリとして広く感じられます。

何が功を奏するのか本当に分からないものです。

時々実家に帰ってくる娘は、犬と一緒に眠るとベッドが狭くなりよく眠れないと嘆くのですが、癒しの効果は絶大なんだそう。

「可愛すぎてたまらない」と嬉しそう。

どうしてもシーツや布団カバーが汚れやすいので洗濯の回数が増えてしまうのですが、清潔を保てるからいいことだとも言います。

値上げラッシュを受けて、1020円を安く買うような節約はしていませんが、価値観が変化してお金の使いどころは変わったとはいえます。

そういえば、月一は必ず行っていた焼肉屋さんに最後に行ったのは息子の誕生日の2月のこと。

息子のボーナスが出たらご馳走してもらおうかしら。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

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『「誰かのために」を手放して生きる』

(中道あん/自由国民社)

これまで「家族のために」生きてきた自分に、革命を起こしてはみませんか。そろそろ自分を大切にして自由を謳歌していい。50歳からは心の贅肉を落として軽やかに生きよう。


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『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


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