年末に行う大掃除の時、一年間放っておいた汚れを落とすのに苦労している人も多いはず。そんな時は、1年の半分が過ぎたこの時期におススメの"中掃除(なかそうじ)"を実践してみてはいかがでしょうか?
中掃除に使えるお掃除テクニック!
今年7月に放送された「ビビット」(TBS系)に、家事代行サービスを提供している「ベアーズ」の川津直美さんが登場。中掃除のコツを伝授してくれました。
最初に川津さんが取り掛かったのは網戸掃除。用意するものは履き古した靴下とストッキング、スポンジ、雑巾、石けん水の5つです。ストッキングは太もも部分で切り取って脚側へ小さく丸めた靴下を入れ、クルクルとこぶし大に巻き上げましょう。
この靴下入りストッキングを、網戸に当てて上から下へこすりつけるだけでホコリがとれます。次に石けん水を含ませたスポンジと濡らした雑巾で、網戸を挟み込んで拭けば仕上げ完了。網戸一枚あたり、わずか5分で掃除が完了しました。
続いて掃除したのは浴室。壁や浴槽を掃除する人は多いと思いますが、浴室掃除で重要なのは天井です。なぜなら、天井についたカビの胞子が落ちてカビが生えやすくなるから。川津さんは、床拭き用のモップにカビ取り洗剤を吹きかけて拭いていきました。その後15分ほど放置したらお掃除終了。最後にドライシートで水気を拭き取りましょう。
川津さんが最後に取り掛かったのがコンロの五徳。用意するのは、"マンゴーカットスポンジ"とレンジ用クリーナー、ラップの3つです。マンゴーカットスポンジの作り方は、縦に2本・横に3本の切り込みをいれるだけ。切り込み部分が五徳のデコボコにフィットするので汚れが落ちやすくなります。このスポンジは窓の桟やレールなどにも使えるので、常備しておくと良いかもしれません。
マンゴーカットスポンジにレンジ用クリーナーを吹きかけて五徳をこすったら、ラップで五徳全体を包み込んで3分ほど放置。時間が経ったら浮いた油をこすって洗い流せば終了です。五徳の掃除時間はわずか10分ほどでした。
これらの掃除テクニックに視聴者からは、「網戸は大掃除の時にやるとめっちゃ寒いから、この時期にやっておくのいいかもね!」「浴室のカビがまさか天井から広まるなんて...。天井は年末しか掃除してなかったから今からやってくる」「五徳を掃除できてないのでめっちゃしたい。キッチン周りキレイになると気持ちよく料理できそう」といった声が上がっています。
なんでも汚れが落ちる万能洗剤が無いのはなぜ?
同放送では、それぞれの洗剤が持つ特性も紹介されました。実験として、浴室用洗剤と食器洗い用洗剤をスポンジに含ませてそれぞれ浴槽を掃除。その結果、浴室用洗剤の方が1分近く泡切れが早いと判明しました。
これは食器用洗剤が、つぎ足さないで多くの食器を洗えるように泡持ち良く開発されたものだから。逆に浴室用洗剤は、素早くすすげるように泡が早く切れるような工夫が施されているのだとか。
洗剤に多くの種類があるのは、汚れの特性に合わせて掃除する人の手間を少しでも省くため。種類が多いからとって洗剤を兼用していると、掃除に時間がかかってしまう場合もあるようですよ。
文/藤江由美