瑞々しく、煮込むとトロッとして心身ともに癒してくれる、今が旬の白菜。全体の約95%が水分だと言われている食材だからこそ、加熱することで体に染み渡り、芯から温めてくれます。でも味が淡泊で、がっつり食べたい時には少し物足りなさを感じることも。
そんな中で気になったのが、『3分クッキング』2023年2月号の特集「おいしく大量消費 白菜使いきり!」に掲載されている「白菜獅子頭(シーズートウ)鍋」。ごろっと入った大きな肉だんごに惹きつけられるのはもちろん、香り高い「せり」が入ることで一気に味にインパクトが加わるはず! また、せりには免疫力を高めてくれるビタミンCやβカロテンが豊富に含まれているため、こちらもまたこの時期にぴったり。これは期待できるぞということで、早速作ってみました。
大きくやわらかな肉だんごのうまみで
「白菜獅子頭(シーズートウ)鍋」
材料(2人分)
白菜..............................1/4株(500~600g)
肉だね
・豚ひき肉(赤身)............250g
・長ねぎのみじん切り......大さじ4
・おろししょうが............小さじ1
・しょうゆ.....................大さじ1/2
・酒、水........................各大さじ2
・塩、こしょう...............各少々
・片栗粉........................大さじ1
せり..............................80g
煮汁
・水........................3カップ
・酒........................大さじ3
・中華スープの素......小さじ1/2
・しょうゆ...............大さじ3~4
●油、ごま油
作り方
(1)白菜は長さを3等分に切り、葉元はさらに縦4等分に切り、鍋に葉元、葉先の順に広げ入れる。せりは4cm長さに切る。
(2)ボウルに肉だねの材料を合わせて粘りが出るまでよく練り混ぜ、4等分にして大きなだんごにまとめる。フライパンに油大さじ1を熱し、強めの中火で転がしながら、全体に焼き目をつける。
(3)(1)の白菜の上に(2)の肉だんごをのせ、煮汁の水を加えて火にかける。煮立ったら残りの煮汁の材料を加えてひと煮立ちさせ、ふたをして弱火で30分ほど煮る。せりを散らしてひと煮し、ごま油大さじ1をまわしかける。
◇ ◇ ◇
しょうがを効かせた大きい肉だんごは、事前に焼いて香ばしさをプラスすることで、一層味に深みを持たせてくれます。これだけ大きいと、食べるときの楽しみもひとしおですよね。せりの香りが全体を引き締めてくれるため、バランスの取れた、それでいて食べごたえのある味わいに仕上がっていました。鍋で温まりたいけど、あっさりでは物足りない。そんな日に、ぜひ作ってみてください。
調理・文/月乃雫