いつの間にかものが増えて使いづらくなってしまったキッチン。なんとかしたいけれど、丸一日かけて掃除したり、大がかりな収納を考えるのはおっくうですよね。そこで今回ご紹介するのは、気軽に取り組める「ゆる片付け」。主婦ミニマリスト筆子さんに教えてもらった「ゆる捨て」で不用品がどのくらい見つかるのか、読者さんに体験してもらいました。結果は果たして!?
【前回】キッチンの不用品を「ゆる捨て」。捨てるべきものを見定めて気軽に!
こんなものがゆる捨て対象です
・使用頻度が低いもの
・同じ用途のもの
・重いもの
・破損しているもの
・汚れているもの
・使いにくいもの
・古いもの
◆食器棚上
毎日使うわけではないけれど捨てられないものばかり
来客が多いので食器が多い読者さん宅。
「キッチンリフォームしたときにもずいぶん整理したけれど、まだ不用品あるかしら。たまにしか使わなくてもないと困るのよね~」と、迷いながらチャレンジ。
捨てたもの
昔活躍した晩酌セットやしょうゆさし、義母が持っていた大皿などは、いまの生活では不用品と判断。「半端な湯呑みやマグカップも、他にたくさんあるのでこの機会に処分することにするわ」
【Before】
【After】
「かさばるものや重いものは、まっさきに捨てた方がいいものの一つ。出し入れも洗う
のも大変ですから、数を減らしてみては」(筆子さん)
◆食器棚下
使用頻度の高い食器のなかにも使わないものがあるかも...
ふだん使いの食器なので、使用頻度はどれも高め。
「あまり好きじゃないものや重いもの、大きさが半端なものはあるかも。不用品という視点で見てみると、少し減らせそうです」
捨てたもの
重たい耐熱のグラタン皿、個数やサイズが半端な小鉢はなくてもいいものと判断。「菓子鉢は、昔はどの家にもあったものですよね。でも最近は使う機会もなく...まだきれいでも処分することにします」
【Before】
【After】
奥までぎっしり詰まっていたスペースに余裕ができて、全体が見渡せるように。「どこに何があるか分かりやすくなりましたね。この調子です!」(筆子さん)
◆引き出し
調理ツール入れのゾーン。同じものが何個も見つかりそう...
ゆる捨てに慣れてきたので、細かいものが多い2つの引き出しに着手!
お弁当グッズやお茶、調理器具などカテゴリーごとに整理しているので、不用品も見つけやすそう。
捨てたもの
予想通り、同じ用途の道具をいくつも発見。「お玉やナイフがこんなに何個もあるとは思いませんでした。整理していたつもりでも、なんとなくしまっちゃったんですね(笑)」
【Before】
【After】
必要に応じて買っているうちに増えてしまった調理グッズ。「今後は、用途が一つしかないものをたくさん持つより、汎用性のある道具を選ぶようにするとものが増えなくなりますよ」(筆子さん)
捨てたもの
なぜか生春巻きの皮が見つかり、使い忘れていたことが発覚! 「何かに付いていた付属品などは、自分でも使い道が分かりません。こういうものはとっておいても仕方ないですね」
【Before】
【After】
引き出しの空白部分ができて、ゆとりが生まれました。「ゆる捨てを繰り返すことでものを見る目が磨かれ、さらにスッキリできると思いますよ」(筆子さん)
取材・文/シェルト*ゴ(佐藤由香、堀井明日香) 撮影/三佐和隆士